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【清水vsFC東京プレビュー】5戦未勝利の清水は攻撃陣に改善の兆し…アウェイ戦1勝のFC東京は“内弁慶”脱出なるか

2018.04.20

DFフレイレの負傷離脱によって、清水守備陣は「高さ不足」という問題に悩まされている [写真]=J.LEAGUE

清水エスパルス フレイレは今節も欠場か、守備面にやや不安

【プラス材料】
 リーグ前節の浦和戦では4試合ぶりのゴールが生まれ、それも「練習してきた通りの形」(MF石毛秀樹)。得点前もパスをつないで攻撃を続けていた中から最終的に崩した1点なので、選手たちも手応えを感じている。まだ決定機の回数は多くないが、崩しの形が徐々に増えてきたという感触は持っている。加えてルヴァン杯に出場した攻撃陣が良いアピールを見せ、FW陣の競争が激しくなっているため、最後の決定力という面でも期待できる材料がある。

 ここまでの3敗はすべて1点差で、3点以上取られた試合もなく、守備が崩壊しているわけではない。前節までは3バックの相手にシステム的なミスマッチで苦労していた面があるが、FC東京は久しぶりの4バックなので、多少やりやすくなるだろう。そのうえで得点力がプラスされてくれば、勝機も見えてくるはずだ。


【マイナス材料】
 リーグ戦はここ5試合勝利がなく(2分3敗)、チームの勢いはやはり落ちていると言わざるをえない。開幕当初は強みにしていたチーム全体のハードワークも、連戦の中で徐々に低下している。そのため自分たちがやりたい形で試合を運ぶ時間も徐々に短くなっており、決定機の回数も十分とは言えない。限られたチャンスを決めきれるか、危ないシーンを守りきれるか、両ゴール前でのわずかな差が勝敗を分けるという運に左右される面もある。

 守備に関しては、このところクロスからの失点が増えており、マイナス要素のひとつ。そこは練習でも修正を図っているが、187cmのDFフレイレが負傷離脱し、代わりに出場しているのは179cmのDF二見宏志。彼も身体能力やマーキングのタイトさがあるが、単純な高さという意味では不利になる。

文:totoONE編集部

FC東京 年間勝ち点60超えを目指し、前節の敗戦から仕切り直し

【プラス材料】
 リーグ前節は、GK林彰洋とDFチャン・ヒョンスの連係ミスから1点を失った。これがC大阪の決勝点となり、リーグ5試合ぶりの敗戦を喫した。ただし「決して下を向く内容ではない」と選手たちは顔を上げる。特に、消耗度の激しい拮抗した展開の中でも、FWのD・オリヴェイラやDF室屋成が気を吐くプレーを見せていた。今シーズンのFC東京はサイド攻撃がカギを握るだけに、彼らの好調ぶりは好材料だといえるだろう。

 また長谷川健太監督は「開幕からの7試合で勝ち点13を獲得した。全試合数をこの5倍と捉え、同様のペースで積み上げていけば勝ち点60を超えることができる。前節は敗れたが、ここでしっかりと切り替え、再び勝ち点を上積みしていきたい」と話し、敗戦の影響はなさそうだ。

【マイナス材料】
 週中(18日)に行われたルヴァン杯は、メンバーを完全にターンオーバーして臨んだ。フレッシュなメンバーを中心に一体感のある戦いを見せ、2点を先行したものの、後半に追いつかれ、チームとして失点が続いていることは、改善すべきポイントだ。

 特に運動量が落ちた時に、一つのミスが失点に直結する形になっている。連戦の疲労も残る中、グループやチームとして互いのカバーの意識を高められなければ、無失点に抑えることは難しくなる。

 今シーズン、ルヴァン杯を含めてアウェイで勝利を挙げたのは、4月8日のリーグ第6節・長崎戦のみ。アウェイでも集中力を保ち、勝ち点3をもぎ取って、“内弁慶”を脱出したいところだ。

文:totoONE編集部


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