2018.04.19

【スカサカ!ライブ】川口能活が語る“川口伝説”「とんかつの衣を…」

サッカー総合情報サイト

 番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」~SC相模原 川口能活篇~前編が放送された。

 岩政が「日本のGK史上最も華やかでスター性のあった選手」と語る川口は、42歳の今なおプロ生活を続けており、現在はJ3のSC相模原でプレーしている。「代表でお世話になった」という川口から、岩政は何を聞き出すのか。

■“川口伝説”の真相

岩政大樹(以下、岩政) よろしくお願いします。今日も若々しく練習されていましたけど、コンディションはどうですか?

川口能活(以下、川口) コンディションは、今年はチームが始動してからトレーニングを始めて、キャンプをずっとやっていく中で、故障もなく違和感もなく、徐々に上がっているという感じで、ここ数年では一番状態はいいかなと。

岩政 もう二十……何年目になりますか?

川口 (プロ生活)25年目! 自分ではわかっていないんだけど、メディアを通して見て「あ、そんなにやっているんだな」と(笑)。

岩政 18歳でプロに入って、だからプロ生活のほうが(それ以前の年数より)長いわけですもんね。

川口 そうですね。おかげさまで(笑)。

岩政 そうだ、僕若い頃に聞いていた“川口伝説”を一つ確認したいんですけど、僕が学生の頃、能活さんが24、25歳頃の話だったと思うんですけど、とんかつを出された時に、衣をはがして中の豚肉だけ食べていたと。本当ですか?

川口 いや~でもね、とんかつだけじゃなくフライとかそういう食べ物の衣を取っていた時期はありました。なるべく油物を取らないようにということで意識的にやっていたんですけど。でも今はそこまでストイックには。もちろんストイックなところはあるけど、衣を取るまではしないかな。「だったら頼むな」という感じなんだけど(笑)。でも、割とストイックにシビアにはやっていましたよね。そうすることで自分のパフォーマンスを引き立たせるというか、素の自分で勝負できるとは思うんですけど、それだけじゃないプラスアルファのもので勝負していかないと、プロの世界、あるいは日本代表で戦う上では、何かがないと自分がそのレベルでは戦えないという気持ちではやっていましたよね。それが果たして本当に体脂肪が減るかどうか、コンディションが調整できるかの確信はないんですけどね。ただ、そうすることで自分を奮い立たせているというのはありましたね。

岩政 でも、確実にそれが25年目まで(現役を)できている要因になっていますよね。

川口 そうですね。食事は割とシビアにやってきたんで、そういうストイックなところを継続してやってきているのが、今も現役をやっていられる要因ではあると思いますね。

■川口が考えるいいGKの条件

岩政 このコーナーでGKの方に話を聞くのは初めてなんですけど、GKの見方って正直、よくわからないところがあるので聞きたいです。例えばGKが、代表などに入って一緒に練習するじゃないですか。一緒にプレーする中で、同僚たちってどのように(実力を)測っていくんですか? フィールドプレーヤーって技術があるとかデカいとか強いとかが見えやすいじゃないですか。GKってもう少し細かいじゃないですか。どの辺を見て「こいついいGKだな」って感じるんですか?

川口 まずは「構え」ですよね。構えでいいGKかどうかがわかる。止めるけどそこそこ、というGKもいるし、僕の中でのGKの持論では、止め方や入れられ方が、いいGKの条件にあると思うんですよ。

岩政 試合を見ていて、僕もたまに解説とかをすると、「いいセーブですね」とか言いたくなっちゃうんですけど、横から(タッチライン側から)見ているとよくわからない時があるじゃないですか。試合の普通の見方だと。だからいいセーブに見える時でも「これは普通の簡単なセーブだな」って見える時もあるわけですよね? GK目線で考えると。「これは意外と難しいよ」というプレーもあるわけですよね?

川口 あります、あります。あとは、GKと一対一になった時に、FWの選手がシュートを外すじゃないですか。そこにも実は隠れたファインプレーがあるんですよね。寄せ方でコースを限定していって、そこしか打てないようにするとか、そういう状況を作り出すのもGKのプレーの一つなんですよね。だからもちろん体に当てるのもセーブなんですけど、一対一の状況、あるいはシュートを打たれる非常に難しい状況で外れた時も、実はGKのポジショニング、寄せの速さといったところで防いでいるシーンはよくありますよね。

岩政 さっきちょうど練習終わりに千明(聖典/MF、ファジアーノ岡山で岩政とチームメートだった)と喋っていて、「能活さんってこうやって立っていても(体にボールが)当たっちゃうんですよね」と言っていて(笑)。その辺も実はあるんですね。

川口 そうですね。寄せるタイミングだとか。僕は上背がないので、読みだったり、相手がヘッドダウンした瞬間を狙ったり。もちろんハイクロスの処理だったり、シュートセーブとかフィードとか、足元の技術とかっていうところもあるんですけど、まずはGKは「防ぐ」ことが一番だと僕は思うんで。やっぱりGKの真価が問われる場面というのは、一対一の場面で「あ、やられそうだな」と思う時にセーブしたり、体に当てて防いだり、そういうところでGKの価値は証明できると思うので、そういったところに注目していますよね。

 後編では、数々の経験をしてきた川口が、世界と日本の違いを語る。

 4月20日(金)21時から放送される『スカサカ!ライブ』では、JリーグYBCルヴァンカップ第4節全試合ハイライトやJ1第9節ガンバ大阪対セレッソ大阪戦プレビュー、J1、J2シーズン序盤の振り返り、岩政大樹がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」~SC相模原 川口能活篇~後編などを放送する予定となっている。

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