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FC東京の副主将・太田宏介 愛に満ちた結婚式を終えて、いざ新シーズンへ

2018.02.23

新シーズンの展望を語った太田宏介、仕上がりは順調のようだ [写真]=NIKE

 リーグ戦開幕を間近に控え、FC東京太田宏介は「手応えはある」と不敵な笑みを浮かべる。

「始動して約1カ月のチームとは思えないほど順調に仕上がっているので、すごく楽しみですね。今はみんなが一つにまとまろうとしている。昨季の二の舞には絶対にしたくない」


 そう言い切れるのは、今季から就任した長谷川健太監督の存在が大きい。清水エスパルス時代に指導を受けたことがある太田は、「相変わらず怖くて、厳しい」と話すが、その厳しさがチームに好循環をもたらしているという。

「厳しさがいい方向に働いていて、練習に締まりが出てきた。今の東京に、一番合っている監督だと思います」

 昨季、FC東京は大型補強を敢行したが、順位は13位。Jリーグに復帰した太田は、チームが低迷する中で10アシストと結果を残したものの、個人の活躍はチームの大不振にかき消されてしまった。悔しさを味わった分、今季にかける想いは強い。

 長谷川監督からは副キャプテンを任された。「むしろキャプテンを狙っていましたよ」と冗談っぽい口調で語ったが、その眼差しからは真剣な想いが伝わってくる。

「今年で東京は20周年を迎えます。その節目の年に任せてもらえたのは、素直にうれしかった。年齢的にもチームを引っ張っていかなければいけない立場なので、ムードメーカーとしてチームを盛り上げながら、キャプテンの(チャン)ヒョンス選手をうまくサポートしていけたらいいですね」

 心のゆとりもプレーにいい影響をもたらしている。今年1月にタレントの福間文香さんと結婚式を挙げた太田は「幸せ過ぎます」と頬を緩める。「挙式で新婦が出てくる前に感極まってしまって。新婦入場のドアが開いた瞬間にボロ泣きしてしまいました。でも、会場は『泣くの早くない? しかも、新郎が泣くの?』と大爆笑でしたね。すごく愛に満ちた結婚式でした」。思い出話をする太田の表情は優しく、心身ともにリフレッシュした状態で新しいシーズンを迎えられそうだ。

太田宏介

左指に光る結婚指輪を自慢気に見せてくれた [写真]=NIKE

 在籍6年目となるチームへの思い入れは強い。「そろそろタイトルが欲しいし、導けるように頑張りたい」。太田が昨季からの捲土重来を期す。

太田宏介の足元を支える『マーキュリアル』の魅力とは?

 太田は開幕戦で、爆発的なスピードを生み出すために作られた『マーキュリアル』を着用する予定だ。最新作はフライニットで足全体を包む画期的な構造になっていて、ソールプレート自体をなくすことで今までになかった軽さを実現。俊足なチーターをイメージして作られた足底部にはかぎ爪のようなスタッドが配置されており、あらゆる方向にアグレッシブに加速できる。

ナイキ

 その完成度の高さは、太田が「履いていることを忘れる」と驚くほど。中でもスタッド部分の進化に満足しているようで、「踏み込んだ時にしっかりと芝を噛んでくれるし、反発性も高い。これでいいキックが繰り出せる」とうれしそうだ。

 スパイクを着用する上で、太田にはこだわりがある。2012年に右第五中足骨を疲労骨折して以降、外側にかかりやすくなった重心のバランスを保つような靴紐の通し方に変えた。

「あるトレーナーの方に、紐の結び方で力の加わり方が変わるという話を聞いたんです。例えば、スニーカーに紐を通す時、最後の穴に下から通すのと、上から通すのでは、履いた時の感覚が全然違いますよね? それと同じような感覚で、パッと見ただけでは分からないんですけど、左右で結び方を変えています」

 最新テクノロジーを集結させた『マーキュリアル』を“自分流”に履きこなした太田宏介がピッチを駆け上がる。

取材・文=高尾太恵子
写真=ナイキジャパン

ナイキ
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By 高尾太恵子

サッカーキング編集部

元サッカーキング編集部。FIFAワールドカップロシア2018を現地取材。九州出身。

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