DAZNがダウンロード機能実装を発表、J1はカメラ増設で世界水準の中継に

2018シーズン、DAZNでは最大18台のカメラでJ1リーグを中継することが発表された

 スポーツ専門の映像配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は25日、マスコミ向けに2018年の事業戦略説明会を都内で行った。

 登壇したDAZN CEOジェームズ・ラシュトン氏は2017年8月に国内登録者数100万人突破したことを発表。「ビジネスプランがうまく進捗している」と日本市場での手応えを口にし、「日本スポーツの発展に寄与していきたい。2018年は、さらに契約者数が伸びることを期待している」と続けた。

 新たなコンテンツの放映権獲得については「投資して拡大をしていきたい」と力強く発言。一方で現在の月額1750円(税別)の値上げは「考えていない」と強調した。

 2018年の取り組みとして「フォロー機能・プッシュ通知」、「パーソナライゼーション機能」、「ダウンロード機能」の導入を発表。「フォロー機能・プッシュ通知」は、ユーザーのエンゲージメントを上げることを目的とし、お気に入りの試合が始まった時や好きな選手がゴールを決めた時などに通知が届く仕組みだという。

「パーソナライゼーション機能」は、視聴履歴に応じておすすめの番組が優先的に表示されるレコメンドサービス。「ダウンロード機能」は、海外との時差を考慮した仕組みで日本時間深夜に行われた試合やハイライト映像が端末にダウロードされ、外出先でも通信料を気にせずに視聴できるようになるという。いずれも導入時期は未定となっている。

 10年間の長期契約を結ぶJリーグについては、映像の制作方針が発表された。J1リーグではゴールネットカメラ、上手ゴール裏カメラが増えて12台のカメラで試合を中継。各節1試合行われるプレミアムマッチでは「スタジアムにいるかのような臨場感」をテーマに計18台のカメラで放送される。ロッカールームや観客を写すピッチ外のカメラも加えると実質20台体制になるという。J2は5台、J3は4台。J3には新たにスカウティング専用カメラが追加される。

 ラシュトン氏はDAZNが「“スポーツの本拠地”になりたい」と宣言し、今後も「積極的に投資して、この地位をより強固なものにしたい」と話した。

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