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川崎復帰の大久保嘉人、12年在籍の同級生の後を継ぐ背番号「4」に見えた“覚悟”

2018.01.21

新体制発表会で新背番号「4」のユニフォーム姿を披露した大久保

 21日に行われた川崎フロンターレの新体制発表会に登場したFW大久保嘉人が決意を語った。

 2013シーズンから4年在籍した川崎を離れ、昨季はFC東京に移籍した大久保だがチーム、個人とも思うような結果を残せず、1年での出戻りという形となった。2度目の川崎での新体制発表会出席となったが、「変わっていない。当時を思い出しました」と感想を口にする。


 昨季の川崎の試合はほぼチェックし、「いた時にはそこまでわからない」“外から”見たことによる「どこからでも点が取れそう」な素晴らしさにも気づかされたようで、すでにキャンプに合流し、大久保と入れ違いで川崎にやってきた阿部浩之や家長昭博といった選手たちとのプレーも「(感覚は)全然わかります」と、即フィットできることを強調。

 川崎は昨季J1得点王の小林悠を筆頭に強力な攻撃陣を有するが、ポジション争いについて問われても「全部のタイトルを狙うのであれば、それぐらいのメンバーがいないと難しいと思う。どれを取りにいく、ではなくすべてを取りにいくので、その中で貢献できるようにやっていければ」と、まずはチームタイトルの総なめを狙う。

 1年での出戻りについて批判を受けることについては「関係ないです」と一蹴。「そういった人たちが俺の代わりをやってくれるならあれだけど、やるのは俺ですから。プロサッカー人生17年くらいになりますけど、ほぼ批判されていますから(笑)。覚悟は常に持ってやっています。それを楽しんで、覆すためにやっています」とコメント。横浜F・マリノスから加入し齋藤学についても「気持ちもわかります」と続け、「サポートしていかないといけないと思いますし、俺もそういうのは慣れているので。助けてやれれば」と、バックアップする姿勢を示した。

 復帰後の背番号は移籍前の「13」ではなく「4」に決まった。昨季「13」を着用していた三好康児が北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍したため空き番号となっていたが、「レンタルですから」と考えになかったようで、「1+3で4」ということ、川崎の庄子春男GMが富士通での選手時代に「4」を着用していたことを理由に挙げる。また、川崎での「4」は昨季まで12年在籍し、オフに香港のイースタンFCへ移籍した井川祐輔が着用していた。このことも選んだ理由として大きかったようで、「同級生で、若いとき(世代別代表)からやっていたし、長年フロンターレで貢献してきて、その後を継ごうかな」と、思いを引き継ぐ覚悟を示した。

 個人の目標は大台まであと21得点となったJ1通算ゴール数を「200」まで伸ばすこと。外に出て感じたものを思い描き、背番号に見えた“川崎の嘉人”としての責任を背に、全タイトル奪取のチーム目標へ、まい進する準備はできているようだ。

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