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玉田圭司「個人の目標なんてない。いつもどおり一日一日を楽しんでやるだけ」

2018.01.20

 玉田圭司は、今年も自身がプロデュースするフットサルコート「KT ESTADIO フットサルポイント津田沼」で初蹴りを行った。フットサルコートで行う個人参加やフットサル大会に参加するだけでなく、こちらも自らの名が冠となった「玉田圭司サッカースクール」のスクール生たちと一緒に汗を流した。

玉田 子どもたちと触れ合うことはここ何年もやっているので、成長ぶりも見られて、それがうれしい。俺自身はこの子たちとサッカーをやることが楽しい。自主トレを兼ねている部分もある(笑)。成長を見えるのはいいね。


 玉田にとっては年始のルーティンとも言えるサッカースクール生との初蹴り。新たに強化クラスを設けたサッカースクールはのべ50名を超える。キャンセル待ちが出るほどのクラスもあるほどだ。

玉田 もちろん、この中から将来プロになってくれる子が出てきてくれたらうれしい。でも、そういうことよりも、この時間を楽しんでくれたり、真剣にサッカーをやってその子自身がうまくなってくれるという場であってくれたらいい。

 サッカーとは楽しむもの。スクール生へ伝えたい思いは、自らも忘れていない。2017年シーズンを楽しむことはできたのか。

玉田 すべてがうまくいったわけではないけど、チームの目標である昇格を達成することができた。全体的に見れば、よかったのかなと思う。試合に出なければ俺自身面白くないから、試合に出ることが前提だけど、その中で昇格できて、その一員であったことよかったと思う。ただ、満足はしていない。それに加えて、一日一日を楽しくやることが俺の中では大事なこと。そういうのがないと楽しくないから。それは毎日意識していた。J1に昇格しなければいけないというプレッシャーはまったくなかった。プレーオフもまったく緊張しなかった。チームとしては、浮き沈みもあったね。その中でも選手ひとりひとりが学べていたらいい。うまくいきすぎても、選手がこれでいいんだと思ってしまう。浮き沈みがあったほうが楽しい。考え方によっては、選手としても、人間としても、成長できるからね。そうした状況にあれば、考え方が変わる。俺はそういうほうが好きかな。

 シーズン前に「楽しみ」だと話していた風間サッカー。実際にプレーして、何を感じたのか。

玉田 学ぶことはすごくあったかなと思います。風間さんが言うのはまずは止めて蹴る。もちろん、それが大事なことだというのはわかっていたけど、それを言葉で伝えて、選手に認識させていくのはすごく新鮮だった。プロになってからの指導者では初めて。止める位置についてもこまかく指導をされます。それはすごく大事なこと。トラップ一つでサッカーって変わるからね。それだけではないけど、ひとつの要素として俺は大きいと思う。個人としても成長できた一年だと実感しています。

 J1で迎える2018年シーズン。チームにとっても、個人としても、J1の舞台からブランクがある。

玉田 J2から昇格しただけのチームだからね。しかもプレーオフで、自動昇格でもない。言うならばチャレンジャー。J2だったらどんな試合でも勝たなきゃいけないチームだったけど、今年に関してはチャレンジ精神を持って、どこまでやれるかを試したい。自分たちのサッカーがどこまで通用するか。そこから入っていけばいい。自分にとってもひさしぶりのJ1だからね。年間を通して、まずはその舞台を楽しみたいね。

 個人の目標を聞くと、「個人の目標なんてないよ。いつもどおり。楽しんでやるだけ」と、そっけない返答だが、これこそが玉田圭司のスタンダードなのだ。それはどんな舞台だろうと、年齢が変わろうと、変わらない。自身二度目のワールドカップとなった2010年の南アフリカ大会を思い出す。自身にとって大会初出場となったオランダ戦では途中出場という難しい状況下ながら、そのファーストタッチはヒールパスを選択する。驚くこちらをよそに「普通でしょ」と本人は意に返さない。どんな状況下であっても、いつもどおり楽しむことを念頭にプレーするだけ。2018年も玉田は変わらず楽しみながら、結果を残していく。

お問い合わせ
KT ESTADIO フットサルポイント津田沼
千葉県船橋市前原西2-18-1
津田沼パルコB館 6F・RF
http://www.kt-estadio.jp/

玉田圭司サッカースクール

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