2017.12.17

【コラム】今年は“覇権奪還”なるか…Jユース屈指の4クラブが世界の強豪に挑む!

Jユースを代表する4クラブが世界に挑む [写真]=J.LEAGUE
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 12月20日から24日にかけて、長野県内を舞台にJリーグインターナショナルユースカップの第3回大会が開催される。海外から4つの招待チームを招いて行われる今大会には、日本からも4チームが迎え撃つ挑戦者としてエントリー。選ばれたのは、2017Jユースカップ4強のチームである。

 11月12日に行われたJユースカップの準決勝に勝ち残ったのは、京都サンガF.C.U-18、サンフレッチェ広島F.Cユース、川崎フロンターレU-18、そしてガンバ大阪ユースの4チームだった。そして京都が広島を、G大阪が川崎をそれぞれ激戦の末に下して決勝へ進み、19日に長野Uスタジアムで行われた決勝では、京都がG大阪との関西対決を2-1で制して優勝。“スーパーハードワーク”というモットーを掲げたタフなサッカーを披露して従来の京都のイメージを大きく覆し、16年ぶり2度目の戴冠。Jユースの頂点に立つこととなった。

 そしてこの4チームは、単にJユースのベスト4という名誉だけでなく、Jリーグインターナショナルユースカップの出場切符も得ることとなった。海外から参加するオリンピック・マルセイユ(フランス)、ヴォイヴォディナ(セルビア)、シャペコエンセ(ブラジル)、浦項スティーラーズ(韓国)の4チームを加えた計8チームが、長野県内で熱く激突することとなる。

京都サンガF.C.U-18

今年のJユース杯は京都が制した [写真]=J.LEAGUE

 大会のカテゴリーは原則「U-17」となるため、日本から参加の各チームからエントリーするのは基本的に高校2年生以下の、いわゆる「新チーム」となる。このため、昨年の大会ではJユースカップと戦力的に様変わりするチームも少なくなかったが、今年の優勝チームである京都は決勝戦の先発11名中8名が下級生という陣容であり、大会中には先発が下級生のみという試合もあったほどなので、戦力ダウンの幅は通常よりも小さい優勝チームとなるかもしれない。打倒海外勢の候補筆頭と言っていいだろう。

 ただし、今大会は1歳年長のオーバーエイジ枠が新たに導入されており、フィールドプレイヤー1名、GK1名の「U-18」選手を登録することが可能という特殊なルールもある。どこまで活用するかはチームの判断に任されているのだが、来季プロ入りが決まっている選手をひょっこり起用するといったことも、ルール上は可能である。

 大会の注目はやはり、海外勢とJユース勢の直接対決だろう。異なるサッカースタイル、サッカー観、そして個々に独特の特長を持つ相手とのゲームは日本人同士の内輪の戦いでは味わえないもの。選手個々が将来に向けて経験値を貯め込む絶好機であり、国内の試合では見えてこなかった選手個々の対応力や適応性が見えてくる場ともなる。「国際試合になると途端にダメになる選手もいるけれど、その逆という選手もいるんです」と言ったのは森山佳郎U-17日本代表監督(来年からU-16日本代表監督就任)だが、彼ら年代別日本代表スタッフにとっても「国際試合で使える選手」を発掘する好機となっている。

森山佳郎

来年からU-16日本代表を指揮する森山監督 [写真]=Getty Images

 また、なかなか国際経験を積む機会のない日本人の審判員がシビアな(時に狡猾な)インターナショナルマッチの駆け引きの中で笛を吹き、経験を得る場としても機能している。日本人審判員が総じて苦手と言われるコミュニケーションの部分を含めて、どこまでゲームをコントロールできるか。彼らレフェリーにとっても、培ってきた成果を試し、今後へ生かしていく場となる。

 4チーム対抗形式だった第1回大会は浦和レッズユースが優勝しているが、8チーム参加で今大会とほぼ同じ形式になった第2回大会はフィゲイレンセ(ブラジル)が優勝で、釜山アイパーク(韓国)が準優勝と日本勢が決勝に進むことはできなかった。そのリターンマッチというわけではないが、やはりホームで戦う以上は日本勢の奮起にも期待したいところだ。

文=川端暁彦

2017Jリーグインターナショナルユースカップ

『2017Jリーグインターナショナルユースカップ』は、12月20日(水)から12月24日(日)にかけて長野県で開催される。会場は長野Uスタジアムと長野市営陸上競技場で入場料は無料。試合の模様はJリーグ公式メディア(YouTube Twitter)でライブ動画配信される。

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