意気込みを語った久保
FC東京は1日、同U-18に所属するFW久保建英とMF平川怜の2選手が2017年11月1日付で新加入すると発表した。これにより、両選手はプロ契約を締結し、トップチームに昇格することとなっている。
クラブは同日に記者会見を実施した。久保が意気込みを聞かれている。
「本日からFC東京で、幼い頃からの夢であるプロサッカー選手として活動していくことを嬉しく思います。でも、自分にとって大切なのはゴールです。自分自身の力で道を切り開けるように努力します。(プロ契約は)素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。今まで支えてくれた人たちへの感謝を忘れず、これから長い道のりですが頑張ります」
「夏休みに(トップチームの)練習に参加させてもらった時、彼らとの差を感じました。でも、チームとしてやっていることは下部組織もトップチームも変わらないです。自分は、先日行われたU-17ワールドカップで足りないものを感じました。それでも、同年代の人には絶対負けたくないんです。今は負けていても、これから追い越したいと思います。彼らよりも早く成長できるように頑張りたいです。大切にしたいのは、努力を怠らずに続けることです。毎日努力したいと思っています。平川選手とは中学2年生の時から一緒にやってきて、自分の欲しいところにボールをくれたり、守備を頑張っているとても素晴らしい選手です。お互いに競い合いたいです」
「まだJ1の試合に出たことがないので、誰と対戦してみたいとかはないです。高いレベルで戦っている選手は全員すごい選手なので、そういう選手と一人でも多く対戦したいです」
また平川は以下のようにコメントした。
「このタイミングでプロ契約させていただいて、自分を評価し育ててくれたクラブに感謝しています。これからもっと厳しい環境に身を置きますが、努力を忘れずに次のステップに行きたいです。結果という形で、支えてくれた人に恩返ししたいです」
「J1の舞台にまだ立ったことないので、具体的にどのような差があるかわかりませんが、攻撃でも守備でもまだまだだとは思います。それでも食らいついてきたいです。先日行われたU-17ワールドカップで世界との差を感じました。世界で活躍することが自分の第一目標なので、これからいろんな人に認められるようになりたいです。プロになったということで、常に上を目指して日々努力していくことが大切だと思います。久保選手は、中学3年生から一緒にやっている仲なので、お互いライバルとして切磋琢磨して行きたいです」
「特別戦いたい相手はいないです。どんな相手が来ても負けない気持ちで強くあたりたいです」
久保は2001年6月4日生まれの現在16歳。長らくバルセロナの下部組織でプレーしていたが、同クラブが18歳未満の外国人選手獲得に関する規定に違反したことで久保は公式戦出場が禁止されたため、2015年3月よりFC東京U-15むさしに加入した。2016年には中学3年生ながらFC東京U-18に飛び級で昇格。同年8月に行われた第40回日本クラブユースサッカー選手権では5得点を挙げて大会得点王に輝いた。また、U-16日本代表としてAFC U-16選手権に出場し、4得点を記録。FIFA U-17ワールドカップの出場権獲得に貢献すると、先月の本大会でもU-17ホンジュラス代表戦で1ゴール1アシストをマークするなど爪痕を残した。5月にはFIFA U-20ワールドカップを戦うU-20日本代表にも飛び級で選出されている。
一方の平川は2000年4月20日生まれの現在17歳。久保の1学年上に当たる。味の素スタジアムのある東京都調布市出身の同選手は、FC東京U-15むさしからFC東京U-18へ昇格した。前述のAFC U-16選手権にも参加し、大会5試合中4試合に出場。FIFA U-17ワールドカップ出場権獲得に貢献し、本大会でも3試合に先発出場した。
両選手とも、今後は残り3試合となった2017明治安田生命J1リーグでの試合出場を目指すことになる。FC東京は次節、18日にアウェイでサガン鳥栖と対戦予定だ。
By サッカーキング編集部
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