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【仙台vs清水プレビュー】仙台はリーグ戦は3試合連続で複数得点中…清水は杉山浩太の引退発表で奮起必至

2017.10.20

仙台の野津田岳人(右)にとっては前所属との対戦。加入後7試合で3得点と新天地で決定力を発揮している [写真]=J.LEAGUE

ベガルタ仙台 野津田岳人は加入後7試合で3得点の働き

【プラス材料】
 最近は攻撃が好調だ。相手陣内でのボールポゼッションから多くの攻撃手段を繰り出すことで、C大阪戦、浦和戦、川崎戦とリーグ戦では3試合連続で複数得点を記録している。

 攻撃陣でも特に好調なのが、野津田岳人と石原直樹だ。2人は今節もゴールが期待される。リーグ前節の川崎戦で先制点を決めた野津田は8月の仙台加入後のリーグ7試合で3得点しており、今節は夏まで所属していた清水を相手にゴールを狙う。石原は前節川崎戦のゴールが今季9点目で、3シーズンぶりの2けた得点も見えてきた。


 今季の仙台は、清水相手にルヴァン杯とリーグ戦で1回ずつ対戦しており、3-1、3-0とどちらも仙台が勝利している。この相性の良さも心強い。

【マイナス材料】
 攻撃と対照的に、守備に不安を抱えている。リーグ前節の川崎戦でも、2点をリードしながら10人の相手に3ゴールを奪われて逆転負けしてしまった。仙台がリーグ戦において無失点で終えた試合は、8月に行われた第22節の広島戦までさかのぼらなければいけない。

 川崎戦でショッキングな敗戦を喫したことから、心理面でのダメージも不安材料だ。相手の清水はJ1残留圏死守のために、順位の近い仙台を相手に勝利への士気を高めているはず。仙台は相手の勢いに飲まれないように試合に入る必要がある。

けが人が増えたこともマイナスだ。富田晋伍やシュミット・ダニエルはまだ戻れず、川崎戦では中野嘉大も負傷退場し、今節の出場が危ぶまれている。

文:totoONE編集部

清水エスパルス エース鄭大世の負傷離脱は大きな痛手

【プラス材料】
 けがで長期離脱していたセンターバックの犬飼智也が、日曜のサテライトリーグで良いプレーを見せ、小林伸二監督も高く評価している。彼が先発復帰すれば、守備陣の高さと強さの両面で大きなプラスとなり、二見宏志を左サイドバックに回すこともできるので、松原后が出場停止のなかでも守備の安定を図れるだろう。

 また、河井陽介や増田誓志も実戦復帰が近づいており、交代出場で攻撃に多彩さを加えることもできる。

 メンタル面では、清水のスクールに入ってから23年間エスパルス一筋という杉山浩太が、今季限りでの現役引退を今週発表したのは、後輩たちのモチベーションを高める意図もあってのこと。育成組織出身の選手をはじめ、杉山を慕う選手は多いので、彼のためにも絶対にJ1残留を勝ち取るという決意はより強くなるはずだ。

【マイナス材料】
 鄭大世が0-3で敗れたリーグ前節の磐田戦で負傷して離脱したのは大きなマイナス。右ひざ内側側副じん帯損傷で全治4週間の診断が下った。清水のなかでは追い込まれた状況で最も力を発揮できる選手なので、残留争いが佳境に入った今の時期に彼が抜けるのは痛い。

 また、左サイドバックの松原が前節の退場により今節は出場停止。サイドバックにけが人が多く、人材不足になっているなかでこれも痛い要素だ。その穴を埋めるには、清水航平や二見といった普段は別のポジションに入っている選手を起用しなければならず、ディフェンスラインをどう組み合わせるか、小林監督も最後まで慎重に見極めを続けている。

 残留争いの面では、引き分け以下で降格圏に落ちる可能性がある状況なので、そのプレッシャーが選手の硬さにつながり、足が動かなくなる可能性もある。

文:totoONE編集部

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