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【甲府vsFC東京プレビュー】甲府はドゥドゥが好調で連勝中…FC東京は通算対戦成績で14勝5分1敗と甲府を圧倒

2017.10.13

甲府はリーグ2連勝中。ドゥドゥ(中央)が直近2試合で計3得点と好調。同じブラジル人のリンス(右端)との相性もいい [写真]=J.LEAGUE

ヴァンフォーレ甲府 今季2度目の連勝中、チームは好循環の中に

【プラス材料】
 28試合で19得点という得点数は新潟と並ぶJ1最少だが、リーグの直近5試合は7得点を挙げている。敵地での前節は柏を1-0で下し、今季2度目の連勝を記録。チームは上げ潮の状態にある。

 ドゥドゥは前々節の横浜FM戦で3得点に絡む活躍を見せ、柏戦でもスーパーゴールを決めた。動きのキレ、相手に当たられた時の球際での粘りを取り戻しており、絶好調だ。リンスとの連携もよく、お互いに「活かし活かされる」関係を構築している。


 最終ラインも新里亮、新井涼平、エデル・リマの3バックはそれぞれがスピード、対人守備の強みを見せている。高いラインを保ちショートカウンターにつながる守備をすることがチームの狙いだが、柏戦のような「耐える」展開でも結果を出した。

【マイナス材料】
 甲府にとって目下の大問題は16位という成績。勝ち点27で15位広島と並び、14位札幌(勝ち点28)や13位清水(勝ち点29)も含めて勝ち点2差に4チームが入る状態だが、「現状維持」でJ1残留は果たせない。

 前節の柏戦は完封に成功したが、直近の試合では終盤、終了間際の失点が目立つ。第24節・川崎戦(2-2)、第26節・鳥栖戦(1-2)は後半ロスタイムの失点で勝ち点を3→1、1→0と減らしてしまった。第23節・広島戦(0-1)、第25節・清水戦(0-1)も、70分以降に相手の決勝点を許している。

 セットプレーの「収支決算」も赤字傾向が続いており、第5節・札幌戦(2-0)からFKやCKからの得点が生まれていない。1つのゴールが残留争いに直結する残り6試合の山場で、この部分に関するテコ入れも必要な状態だ。

文:大島和人

FC東京 ダブルボランチでの起用も上々の出来の東慶悟

【プラス材料】
 リーグ前節の磐田戦(0-0)は、ダブルボランチの一角に東慶悟を起用。東自身が「バランスをとることよりも、スペースに顔を出してボールを引き出し、前線につなげることを意識した」 と振り返るように、チームのビルドアップにリズムを与えた。同時にボールを保持することで磐田のチャンスの芽を摘み、守備面でも貢献。今節もボランチでの起用が濃厚だ。

 一方、攻撃陣は無得点に終わり、テコ入れが求められていると言えるだろう。今節に向けたトレーニングでは、出場チャンスを賭けた紅白戦が実施された。白熱した攻防が続くなかで、ピーター・ウタカや、J3でも結果を残し続けているユ・インスが好調ぶりを発揮していた。現時点で先発は流動的だが、甲府の「人数をかけた堅守」を切り崩すことが求められる一戦で、彼らが先発に抜擢される可能性も高い。

【マイナス材料】
 安間貴義監督の下、ボール支配率を高めることで失点を抑え、ゴールにつなげることを目指しているが、「攻めに出るとカウンターをくらう」「守備を意識すると無得点」に終わり、まだ好循環を生み出せていない。

 16位甲府との勝ち点差は10。J1残留に向けて必死に向かってくるであろう甲府に対して、危機感やモチベーションを保てず、「なんとなくプレーする」ようでは、苦しむことになるだろう。

 また、ディフェンスの要であるチャン・ヒョンスが韓国代表として、この代表ウィークにロシア、スイス遠征に臨むハードスケジュールに。 ロシア戦、モロッコ戦の2試合にフル出場し、12日早朝に帰国した。次節に向けた準備期間は実質2日間となり、そのコンディションは気になるところだ。

文:totoONE編集部


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