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【ライターコラムfromG大阪】目指すはロシアW杯…ガンバの“10番”倉田秋が抱く日本代表への強い想い

日本代表復帰を目指す倉田秋 [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 倉田秋は、今季ガンバ大阪が戦った明治安田生命J1リーグ27試合全てに先発出場を続けている。これは彼が過去、G大阪でプレーした9シーズンのうち、J1リーグを戦った8シーズンで初めてのこと。彼がG大阪にとって『外せない』選手に成長したことと、1プロサッカー選手としての充実ぶりを示す証拠だろう。

 その中では今年の3月、約1年7カ月ぶりに日本代表にも復帰。当時、本人は「腐らずにやってきて良かった」と冗談交じりに喜びを語ったが、過去、G大阪での厳しい中盤の競争において出場機会に恵まれず、悔しさをにじませていた姿を繰り返し見てきただけに、その言葉に潜む重みを感じ何とも言えない気持ちになったものだ。

 以来、6月に戦った『キリンチャレンジカップ2017』のメンバーに選出されて以降は、日本代表からは再び遠ざかっているが、「腐らずにやること」の意味は他ならぬ彼が一番理解しているからだろう。チームに戻って以降も変わらない温度で準備を続け、「チームでのパフォーマンスが全て」だと気持ちを集中させている。

 今季から自ら志願してつけている背番号『10』に恥じないプレーを、というのも、開幕から一貫して持ち続けている思い。残念ながら、今季続いていた「倉田がゴールを決めればガンバは負けない」というジンクスは、J1リーグでの8ゴール目を刻んだ第25節のヴィッセル神戸戦での敗戦で破られたが、それでもボランチやインサイドハーフなどにポジションを変えながら、長沢駿と並ぶチーム最多ゴールを挙げている事実は彼の好調を示す結果だろう。

「自分がゴールを決めれば勝ち点を積み上げられるというのが今の一番のモチベーション。しんどい試合でも、その思いが結果的にゴールに結びついてきたような気がする(倉田秋)」

 もちろん、その先に描くのは日本代表だ。先にも書いた通り、常々「チームでのパフォーマンスが全て」と口にしてきたように、日本代表はチームでの活躍の延長線上にあるという考えにブレはない。だが、日本のロシアワールドカップ出場が決まった今、彼の中でこれまで以上に『日本代表』が大きくなっているのも事実だ。

G大阪で結果を残し、代表復帰を狙う [写真]=Getty Images

「日本がロシアにいけると明確になった今、改めてチャンレジしてやろうという気持ちはあります。僕は今年29歳で、来年のW杯出場を逃すと、その次は年齢的にも厳しくなる可能性もあるし、自分が一番いい状態で行けるのは来年のロシアだと考えても、余計に出たい思いが強くなる。それに、今年の3月に呼ばれた時にも思ったけど、僕の場合、代表とチームとで求められる役割がそこまで大きく変わらないから。強いて違いを挙げるなら、代表はガンバみたいに自由に、左右を入れ替わりながらプレーすることは良しとされていないけど、それ以外はボールを持ったら持ち運ぶのもOKだし、チームとの役割の違いで混乱することもない。そういう意味ではガンバで、いいコンディションを維持しながらトップパフォーマンスを続けていたらすんなり代表でもプレーできると思うので、そこはしっかり意識しながら、ガンバで目に見えた結果を求めてやり続けたい」

 J1リーグ戦も残すところ7試合。G大阪は直近の鹿島アントラーズ戦での敗戦によりJ1リーグでの『タイトル』は、ほぼ絶望的に。目指せるタイトルはルヴァンカップのみとなった。だが、この先、日本代表が10月初旬にキリンチャレンジカップ2017を、12月にEAFF E-1 サッカー選手権2017決勝大会を控えていると考えても、残り試合をどんなパフォーマンスで締めくくられるかは、チームのみならず個人にとっても大きな意味を持つ。もちろん、倉田自身もそこは十分に意識しているに違いない。

文=高村美砂

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