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【清水vs広島プレビュー】清水は過去通算対戦成績で26勝9分19敗と広島を圧倒…広島は前節の勝利で第3節以来残留圏に浮上

2017.09.22

清水は負傷離脱していた鄭大世が復帰濃厚。13位と調子が上がらないチームにとってエースの復活は心強い [写真]=J.LEAGUE

清水エスパルス 強力2トップの戦線復帰は大きなプラス要素

【プラス材料】
 鄭大世とチアゴ・アウベスの復帰は大きなプラス。チアゴはリーグ前節の川崎戦で19分間、20日に行われた天皇杯4回戦の川崎戦で28分間出場しており、着実にコンディションを上げながら恐さを発揮しつつある。鄭も20日にはベンチ入りまでこぎつけたので、今節もメンバーに入る可能性は高い。時間はある程度限られるだろうが、彼らが起用されれば大きな戦力となるだろう。

 また、これまでチャンスがありながらなかなか決めきれていなかったM・デュークが20日の天皇杯で久しぶりのゴールを決めた。これで彼がリラックスしてシュートを打てるようになれば、それもプラス材料になりうる。


 監督交代後の広島とは初対戦だが、以前のシステムにやりにくさを感じていただけに、今回は4-4-2同士のマッチアップでそれほどやりにくさはないだろう。

【マイナス材料】
 リーグ前々節の甲府戦は7試合ぶりの無失点で乗り切ったものの、その後の川崎との連戦では2試合で計7失点。セットプレーからの失点が再び増えてきているのも気になるところだ。広島はヤン・ヨンソン新監督の下で失点がかなり減ってきているので、守備の改善ができないと苦しい展開に陥りやすい。

 また、ボランチや右サイドバックとして大きな働きを続けてきた六平光成が、左足首を傷めて負傷離脱したのは痛い。ボランチの代役ができる枝村匠馬も足に痛みを抱えており、村松大輔も20日の試合で負傷交代。右サイドバックとして川崎との連戦でフル出場している鎌田翔雅が先発した場合、疲労の影響も懸念される。

 夏場にフォワードの軸となってきた長谷川悠も20日にフル出場しており、2トップの組合せやコンビネーションは未知数の部分が多い。

文:totoONE編集部

サンフレッチェ広島 リーグ戦直近4試合で3度の完封と、守備面が大幅に改善

【プラス材料】
 リーグ前節は優勝を争っているC大阪に1-0と競り勝ち、第3節以来の残留圏浮上を果たした。リーグ戦直近4試合で2勝2分、失点1。22試合で完封劇がたった2度と失点禍に苦しんでいたのに、ここ4試合で3度の完封と守備が改善されている。ヤン・ヨンソン監督就任以降取り組んできた4バックの守備が洗練されてきたことも確かだが、何よりも際立つのは粘り強さ。厳しい状況に追い込まれても球際で身体を張り、1対1の局面でも怖れることなく立ち向かう。サッカーにおいての基本的なメンタリティを取り戻したことによって、ピンチを何度も跳ね返している。

 攻撃面では4試合3得点と不満は残るが、前節は途中出場のフェリペ・シウバが美しいシュートを決めてリーグ戦初得点。連戦となった天皇杯4回戦の横浜FM戦(2-3)でも豪快な右足シュートを叩き込み、ブレイクの兆しを見せているのも明るい材料だ。

【マイナス材料】
 20日の天皇杯・横浜FM戦では、前半から今季最高の内容を見せつけて2-0とリード。しかし88分に追いつかれると、延長後半終了間際にも失点し2-3で敗戦。2点のリードを守りきれなかったというよりも、あまたあったビッグチャンスをことごとく外してしまったことが敗戦につながった。リーグ戦でさらに浮上していくためには、得点力不足という課題を解決せねばならず、攻撃陣の奮起を待つ状態だ。

 さらに横浜FM戦では、野上結貴や高橋壮也、水本裕貴といったリーグ戦でのポジションをつかんでいる選手たちが120分間のプレーを余儀なくされており、さらに柏好文、青山敏弘、アンデルソンらも30分以上はプレー。中2日のアウェイ連戦のなか、どれだけ肉体とメンタルを回復させることができるかが大きな課題だ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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