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「自分がチームを勝たせたい」…“時の人”井手口陽介に芽生える中心選手の自覚

2017.09.16

大宮戦で先制点を挙げた井手口陽介 [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 井手口陽介。8月31日を境に、その名は全国へ知れ渡った。

 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた2017明治安田生命J1リーグ第26節、大宮アルディージャ戦と対戦したガンバ大阪は長沢駿の後半アディショナルタイム弾で追い付き、敵地で勝ち点1を拾った。先発フル出場を果たした井手口は、28分に約2カ月ぶりとなる今季4得点目を記録。その得点シーン、自身のゴールは「たまたま」と謙遜するが、相手のバイタルエリアが「空くのは分かっていた」そう。絶妙なタイミングでゴール前に出現し、放ったシュートは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。


 井手口の得点で幸先良く先制したG大阪だったが、後半は相手の勢いに押される展開に。なんとか勝ち点1を得たものの、“時の人”井手口は満足などしていない。不動のボランチだった今野泰幸と遠藤保仁を差し置いて、フル出場を重ねる21歳には中心選手としての自覚が芽生え始めている。

「自分がチームを勝たせたいという気持ちが、前よりかは強くなった。若い選手の勢いがなかったらチームは活性化しないと思うので、そういうところではもっともっとアグレッシブになっていかないといけない」

 20日には天皇杯ラウンド16で柏レイソル、さらに来週末の23日は首位に立つ鹿島アントラーズと対戦する。「攻められている時は我慢しないといけないし、攻撃面では決めきる力が必要」。そうチームの現状を冷静に分析する“浪速の金狼”が、得意の夏場で苦しんだチームのギアを上げていく。

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