2017.08.18

【ライターコラムfrom金沢】沼田圭悟が金沢にもたらすもの…期待されるリーダーシップと経験値

大宮から金沢に加入した沼田圭悟 [写真]=野中拓也
フリーライター。J2昇格初年度の2015年から、ツエーゲン金沢の番記者として取材活動を開始。J2一年目の快進撃、二年目の残留争いを肌で感じ、監督が替わった三年目は新たなチーム作りを見届ける。

 ツエーゲン金沢は8月12日、大宮アルディージャからDF沼田圭悟が完全移籍加入することを発表した。すでに金沢の一員として練習に汗を流す沼田は、移籍の理由を次のように話す。「やっぱり熱心に誘ってくれたことが一番。試合に絡めない状況の中で、自分の人生を考えた時に、試合に出られる可能性が高いところにいった方が、自分の成長にもつながると思った。迷ったけど、後悔はない」

 ブラジルでのプレー経験もあり、ガンバ大阪、カマタマーレ讃岐、大宮と渡り歩き、この夏、金沢を新天地に選んだ。自らのプレースタイルを「積極的な攻撃参加と元気」と説明するが、複数のポジションをこなせることも大きな強みだろう。サイドハーフやサイドバックを主戦場としている。

 沼田は明治安田生命J2リーグ第28節・徳島ヴォルティス戦を現地観戦。金沢は0-4の大敗を喫した。「試合を見て、自分がこうした方が良いというものが見えた。悪い意味でハマっちゃったなという試合だったけど、修正できるところもある。もうちょっと声をかけていれば、あんな感じにはならなかったと思う。悪い流れの時こそ、誰かが声をかけて鼓舞しないといけない。新加入だけど、そういうことはやっていきたい」

群馬戦での金沢デビューが近づいている [写真]=野中拓也

 現在6戦勝ちなしの金沢はチーム状態に波があり、悪い方への振れ幅がとてつもなく大きい。開始早々の失点と、その後のトーンダウン。また、それらをなくすための主体性も足りない。だからこそ、沼田の存在は頼もしく映る。さらに、J3降格圏がチラつく順位を抜け出せない金沢にとって、讃岐時代に崖っぷちの残留争いを勝ち抜いた沼田の加入はプラスだろう。

 リーグ戦は残り14試合。J2残留が金沢のミッションだ。「残留ではなくて、来年につながる残留が良い。個人としては、10ゴールに絡むことを意識してやりたい。だいぶ難しいけど、不可能ではないので目標は高く。そのくらいやれたら残留が見えてくる」。今週のトレーニングで、沼田は主力組の左サイドバックに入り、第29節・ザスパクサツ群馬戦での移籍後初先発が濃厚となった。

文・写真=野中拓也

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