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【鳥栖vs大宮プレビュー】通算対戦成績は大宮が圧倒…鳥栖は途中加入の河野広貴に期待

2017.08.18

大宮は江坂任の調子がいい。現在チーム最多となる7得点を挙げている [写真]=J.LEAGUE

サガン鳥栖 途中加入の河野広貴は、2試合連続無得点のチームにとって起爆剤となるか

【プラス材料】
 15日に加入会見を行った河野広貴は、その席で「個人的にも結果を残さないといけないし、でも、チームが勝つことが一番なので。1試合でも多く勝利に貢献できればいいなと思っています」と話した。マッシモ・フィッカデンティ監督の下でプレーしていた彼は、監督の戦術を理解しているだけでなく、ドリブル突破からのシュートは攻撃のアクセントになる。2試合連続無得点の鳥栖にとっては心強い選手の加入となった。

 また、今節は福岡ソフトバンクホークスとのコラボイベントが行われ、来場者全員に限定ユニフォームがプレゼントされるため、スタジアムはそのユニフォームに染まる。選手たちのモチベーションも高まっている。


【マイナス材料】
 前々節の柏戦(0-0)、前節の横浜FM戦(0-1)と、アウェイ2連戦を1分1敗と未勝利で終えた。しかも、2試合連続無得点と攻撃陣の不振が続いている。それでも横浜FM戦後にフィッカデンティ監督は「十分チャンスを作れた。時間帯によってやるべきことをやっていた」と、ゴールこそ決めきれなかったが、攻撃に一定の評価を与えた。DF三丸拡は「2試合連続無得点は前線だけの問題ではない。チャンスを作って最後に決めきることです。練習からそういう姿勢でやっていきたい」と話す。

 そんななか、新加入の河野広貴への期待は高まるが、一方で加入から間もない彼がチームにどこまでフィットしているかも気になるところだ。

文:荒木英喜

大宮アルディージャ 鳥栖を苦手としていない、チーム最多得点の江坂任

【プラス材料】
 江坂任の調子がいい。リーグ前節の新潟戦では決勝ボレーを叩き込み、現在チーム最多の7得点。「自分が得点を決めなきゃいけないという思いが強くなっている」と責任感を示しながら、しっかり結果を残している。今季はピッチの中央でプレーすることが多いが、前節の新潟戦では左サイドに入って効果的な仕掛けを見せた。M・トスカーノやマテウスとのコンビネーションも良く、今節でも得点に期待がかかる。

 江坂は、伊藤彰監督の初陣となった今年6月のホーム鳥栖戦でも得点している。また、昨季のアウェイゲームでは自身にとってJ1初得点となる決勝点をゲット。鳥栖やベストアメニティスタジアムに対して、いいイメージを持っている。

 新加入のトスカーノとカウエが完全にフィット。攻守両面で献身的なプレーを見せている。

【マイナス材料】
 前節の新潟戦はリーグ戦6試合ぶりの完封勝利となったが、終盤は押し込まれた。ここまで、複数失点試合は22試合中12試合。39失点はリーグで2番目に多く、守備に不安が残る。特にセットプレー絡みの失点はPKを除いて13失点(全失点の約33.3%)と多く、個々の技量に加え、90分を通じた集中力にも課題がある。鳥栖には高精度のキックを誇る原川力がおり、趙東建やイバルボなど高さのあるフィニッシャーもいるので注意が必要だ。

 今季、ホームで2敗と強さを見せる鳥栖に対して、大宮のアウェイでの勝利は2回。ともに下位に沈む新潟と広島相手の白星だった。降格圏脱出のためには勝ち点3が必要だが、前がかりになった背後を突かれたくはない。試合展開によっては、ドローも視野に入れたゲームマネジメントが求められる。

文:totoONE編集部

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