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【大宮vs新潟プレビュー】“オレンジ・ダービー”が下位脱出のきっかけとなるか…課題が少なくない両者の決戦の行方は?

2017.08.11

大宮の新加入FWマルセロ・トスカーノ(手前)は神戸戦でさっそく初得点。大宮はブラジル人トリオが機能している [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

大宮アルディージャ ブラジル人トリオの調子がいいのは好材料

【プラス材料】
 1-2に終わったリーグ前節、FC東京相手に一時同点に追いついたのは、マルセロ・トスカーノのFKの跳ね返りを豪快に押し込んだカウエのJリーグ初得点だった。

 在籍4年目のマテウスを含め、ブラジル人トリオの調子がいい。3人とも個の能力で局面を打開できるだけでなく、チームのために献身的な守備も披露する。3人のアグレッシブなプレーが、チームの起爆剤となっている。


 結果に結びついていないとはいえ、リーグ戦は第13節の柏戦以降9試合連続でゴールを決めている。その9試合を振り返ると、3点を奪った広島戦など複数得点も5試合。得点を取る力はある。

 リーグ戦は9試合連続で勝ちがない新潟に対して、ホームで戦えるメリットは大きい。前節もスタジアムの熱狂が同点ゴールを引き出した側面があり、今節でも大きな力となるだろう。

【マイナス材料】
 中断期間明け、神戸、浦和、FC東京との3試合は、いずれも一時は同点に追いつきながら、再びリードを許す残念な展開となっている。

 1点を追いかける状況でエネルギーを使い、なんとかゴールを決めた直後に失点する流れに、ゲームコントロールの未熟さが出ている。浮き沈みのある試合は精神的な疲労にもつながり、中3日の新潟戦に不安が残る。

 コンディションの問題か、コンビネーションの問題か、江坂任、横谷繁、茨田陽生などが持てる力を発揮し切れていない。4-3-3システムが機能しているとは言い難く、持ち味であるチームの一体感も薄れている印象を受ける。

 リーグ戦における新潟相手のホームゲームは、ここ7試合勝ちがない。

文:totoONE編集部

アルビレックス新潟 万能型アタッカーの山崎亮平の復帰はプラス要素

【プラス材料】
 右ひざを痛めて試合から遠ざかっていた山崎亮平が、リーグ前節の川崎F戦で久々にプレーした。残り10分からの途中出場で、鋭い飛び出しからGKとの1対1を含め、決定機に絡んだ。1トップ、両サイドハーフ、トップ下でプレーし、先発でも途中出場でもエネルギッシュにプレーできる山崎が戻ってきたことは、攻撃の停滞感を振り払う要素になり得る。

 同試合では伊藤優汰が途中出場でリーグ戦今季初出場を果たしている。左利きのドリブラーは去年9月、右ひざを大けがし、完全復活の道中にあるが、果敢に突破を試み、終了間際にはクロスから大武峻のバー直撃のシュートも引き出した。そのスキルを高く買う呂比須ワグナー監督にとって、起用の幅を広げる存在だ。

【マイナス材料】
 中断明け、第19節のFC東京戦に1-1で引き分け、連敗を6で断ち切り悪い流れを止めたかに思われたが、ホーム連戦で2連敗。しかも、前々節の横浜FM戦、前節の川崎戦共に0-2と、攻守両面で課題を抱える。

 守備では右サイドバックにスペシャリストの川口尚紀を7試合ぶりに起用した。持ち味の攻撃面では好クロスを供給したものの、2失点とも同サイドから崩され、自身も寄せの甘さを露呈している。

 攻撃面ではドウグラス・タンキが2試合続けて1トップに入ったものの、効果的なボールを受けることができずに孤立気味。チームがそのポテンシャルを引き出せなければ、得点力アップは難しい。連係を高めるには、まだ準備期間が短いかもしれない。

文:totoONE編集部

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