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【仙台vs柏プレビュー】仙台は柏との相性が良好…柏はキム・ボギョンの加入によるチーム力向上に期待

2017.07.28

ここまで7得点の柏のクリスティアーノ。同じく7得点のクリスランとのブラジル人FW対決に注目が集まる [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

ベガルタ仙台 神戸とのプレシーズンマッチでは2点差を追いつく

【プラス材料】
 中断期間では攻守ともに様々な部分を修正した一方で、中断前に自信を得た攻撃組織については切れ味が落ちていない。

 中断直前、第18節の神戸戦では相手にパスの出どころを抑えられてノーゴールに終わり0-3で敗れたが、その神戸と再戦した22日のプレシーズンマッチでは、速攻からFKとPKをもぎ取って2点差を追いついた。ここまでリーグ戦で7ゴールを挙げているクリスランを先頭に、西村拓真や佐々木匠といった若き攻撃の担い手の勢いや、新戦力の古林将太のクロスが勝ち点奪取のカギを握る。


 また、今季の柏との相性が良いことも好材料だ。リーグ戦とルヴァンカップで一戦ずつ対戦し、前者では1-0で勝利し、後者では追いついて1-1のドロー。いずれも後半アディショナルタイムの得点によるものだ。最後まで粘り強く戦くことが、ホームでの4戦ぶりの勝利につながる。

【マイナス材料】
 中断前のリーグ戦では3連敗を喫した。なんとしても中断明けのこの一戦で立て直しの第一歩となる勝利を収めたいところだ。

 特に守備では複数失点が続いており、22日に開催された神戸とのプレシーズンマッチでも、34分までに2失点するなど課題が持ち越されている。リーグ戦で無失点に抑えたのは18試合中5試合しかない。

 懸念材料は、守備陣を入れ替えなければいけないところ。対戦相手である柏から期限付き移籍中の増嶋竜也が契約上出場できない。また、前半戦でチームを支えた左サイドの永戸勝也が大けがにより戦線を離脱している。代わってチャンスを得る選手たちが奮起して、この事態を乗り越える必要がある。

文:totoONE編集部

柏レイソル 5日間のオフを挟んでリフレッシュを図った

【プラス材料】
 柏にとって、中断明け最大の見どころは6月下旬に加入したキム・ボギョンの出場である。登録は問題なく完了、今節の仙台戦から出場が可能となった。

 加入から1カ月、試合に出場できない時期が続いたが、キム自身は「この時期をポジティブに捉え、試合に出られるようになった時に、スムーズに入れるように戦術を理解したい」と入念な準備を進めてきた。キムの加入は、ポジションを争うと見られる中川寛斗、武富孝介、大津祐樹、伊東純也らに大きな刺激を与えており、彼らによる熾烈な定位置争いは、間違いなくチーム力の向上を促す。

 幸いけが人もなく、中断期間には戦術面の整理のみならず、5日間のオフを挟んでリフレッシュを図った。柏は万全の状態で仙台へと乗り込む。

【マイナス材料】
 中断前のリーグ戦は鹿島、C大阪との上位直接対決に敗れ、順位を4位まで落とした。2試合とも先制点を奪い、内容的には悲観する出来ではなかったが、リードしている時の試合の進め方には、若いチームとあって“拙さ”を露呈した感は否めなかった。

 リードしているとはいえ、勢い任せの攻撃で不用意なボールロストを繰り返せば、無駄な体力の消耗にもつながり、相手のカウンターを浴びやすいリスクが生じる。連敗した2試合で計5失点という数字も、そんな課題が大きく影響していた。

 そして仙台とは相性が悪く、直近の公式戦5試合は1分4敗。ただ、柏が優勝を目指すのならば、そんな相性の悪さを跳ね返すぐらいの力強さが必要となる。

文:鈴木潤

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