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ドルトに敗戦も充実の表情…柏木「楽しかった」「Jでもこういう試合を」

2017.07.16

ドルトムント戦にフル出場した柏木陽介 [写真]=Getty Images

 結果は2-3の逆転負けだったが、MF柏木陽介は「いい試合ができたんじゃないかな」と振り返った。

 15日、浦和レッズは明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017で日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと対戦。興梠慎三のゴールで先制したが、トルコ代表MFエムレ・モルの2ゴールで逆転されると、同点に追いついた直後の87分にドイツ代表FWアンドレ・シュールレに決勝点を奪われ、惜しくも敗れた。


「楽しかったですね」。7名の交代が許されるなか、GK西川周作、DF槙野智章、DF遠藤航とともにフル出場を果たした柏木は試合後、そう言って疲労感と充実感の入り混じった表情を見せた。

 なぜ「楽しかった」のか。柏木はこの試合に「ちょっとお祭りのような気持ち」で臨んだと明かし、「Jリーグでもあれぐらい楽しめてやれたら、チームとしてはそういう方が、浦和レッズっていうのはうまくいくんじゃないかなって感じます」と振り返っている。だが、理由はそれだけではない。

 浦和は前半こそ「(Jリーグでは)あんなのない」というほど押し込まれたが、後半は相手が4バックから3バックに変更したのを逆手に取り、サイドの裏のスペースを有効に活用。「今チームとして狙っている、サイドチェンジからのクロスだったりっていう崩しは、わりとできていたんじゃないかな」と言うように、多くのチャンスを作って約6万人の観衆を沸かせた。

「うまくコントロールしながら自分たちのやりたいことは出せたと思います。テレビで見ている人にも、(相手の)コンディションがどうこうというのではなく、ドルトムントに対してレッズがよくやったなという印象を持ってもらえたと思う。それでまた子どもたちがJリーグにもっと興味をもってくれて、Jリーグが盛り上がればいいなと。そういう試合ができてよかったなと思います」

 結果的には敗れたが、欧州の強豪を相手に確かな自信と手応えを感じるゲームができた。だからこそ「楽しかった」と振り返ることができたのだろう。

「また(ドルトムントの)コンディションがすごくいい時に親善試合とかできたらいいなと思いますけど」と続けた柏木は、「まあ、こういう相手と試合ができたらチームとしてレベルアップしていけるんだろうなっていうのは肌で感じとることができたので、こういう試合をJリーグでもできるように日々、努力していきたいと思います」と、この試合で得たものをJリーグの戦いにつなげていくつもりだ。

 J1リーグ前半戦を終えて8位と苦しみ、決してチーム状態が良いとは言えない浦和レッズ。だが、この日の一戦が復調へのきっかけとなるかもしれない。柏木の言葉と表情からは、そんな可能性が感じられた。

By サッカーキング編集部

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