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前田直輝、起用に応える一発回答…“冷静さ”を装ったヘディング弾で均衡を破る

2017.07.08

81分に先制点を決めた前田直輝 [写真]=Getty Images for DAZN

 齋藤学から出たボールだった。相手選手を引き連れながら、右サイドから勢い良くゴール前に走り込んでくる。右足トラップでボールを浮かせた前田直輝は、“冷静に”頭で押し込んだ。

「人生初、いや、プロ初のヘディング(でのゴール)。ってか、あれ、ヘディングって言うの?(笑)」


 ベガルタ仙台戦以来の今季3ゴール目。71分にダビド・バブンスキーに代わってピッチに入った、10分後の出来事だった。扇原貴宏のパスを受けた齋藤がドリブルで左から右へと切り込んで行く。その動きに反比例するように、ウーゴ・ヴィエイラが右から左へ動く。そしてぽっかりできた大きなスペースに、「キターって思った」という前田が走り込んできた。

「オフサイドかなって思った。内心、こんなビッグチャンスを外したらやばいって思った。ビクビクしていました」と、実は“冷静さ”を装っていたことを明かし、メディアの笑いを誘った。

 それでもアウェイの清水エスパルス戦以来となる久々のリーグ戦出場に、イメージしながらベンチで試合を見つめた。「前半から学くんやバブンスキーがサイドでの一対一で、カバーリングが入っても仕掛ければ数的優位を作れるイメージを持っていたので、自分が入ってもやることは同じだと思っていた」

 ゴール後は、その勢いのままゴール裏へ。ファン・サポーター、控え選手を含めたチームメートととびきりの笑顔で喜びを共有した。

 前田の今季3得点は、チーム内では最多得点を挙げているヴィエイラ(6点)に次ぐ2番目。この事実に対し、「出場時間に比べれば、ですけど。まずは出場時間が少ない。それに得点以外で何かしたか? と言われれば全く何もしていない。浦和の時も、仙台の時もそう。だからそこの部分をもっともっとクオリティーを上げていかないといけない」と、反省も忘れなかった。

By サッカーキング編集部

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