2017.05.26

【FC東京vs甲府プレビュー】大久保嘉人が攻撃の起点となるFC東京…キャプテン山本英臣の戦線復帰が大きい甲府

負傷のため昨年から長期離脱していたFC東京の米本拓司が最近復帰した。FC東京の選手層はさらに厚くなった [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
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■FC東京 米本拓司、橋本拳人の復帰で選手層に厚み

【プラス材料】
 リーグ前節の神戸戦は1-1のドロー。森重真人の縦パスを大久保嘉人が巧みに前線につなぎ、前田遼一のダイレクトプレーから永井謙佑が今季リーグ戦初得点をマークした。特に大久保嘉が中盤に引いた形で起点となり、東慶悟らがゴールに迫る場面もあり、サポートの意識や連動性は徐々に向上していると言えるだろう。

 24日に行われたルヴァン杯の柏戦では前田が今季初得点を挙げ、1-0で勝利を収め、グループステージ突破に王手をかけた。常に“黒子”に徹するかのように献身性を発揮している前田に初ゴールが生まれ、「チームの士気も本当に高まる」と篠田善之監督は話す。

 また、負傷明けの米本拓司、橋本拳人もルヴァン杯の柏戦で先発フル出場を果たし、熾烈なポジション争いに名乗りを上げる格好に。篠田監督も「今のチームにとって前進できる要素が増えた」と手応えを感じている。

【マイナス材料】
 リーグ前節の神戸戦は先制点を挙げた後、追加点を奪いにいくのか、守りきるのかがはっきりせず、意思疎通を欠いたミスが目立った。相手の猛攻に対して林彰洋が好セーブを連発し、敗戦は免れたものの、試合運びに課題が残った。

 また、球際の激しさ、プレスの厳しさが今のチームの生命線でもあるが、蒸し暑さのもと、終盤に運動量が低下し、集中力が保てなくなることも気掛かりだ。

 一方、ルヴァン杯では、柏に攻め込まれる時間が続いたが、「自分たちのリズムではない時に、いかに粘り強く戦えるか(林)」を全員で共有し、無失点に抑えきった。

 今季リーグ戦では「逆転勝利」はなく、現状では相手に「先制点を与えない」戦いが求められているが、その確率を高めるためにも、自分たちでゲームをコントロールできるかがカギになる。

文:totoONE編集部

■ヴァンフォーレ甲府 エデル・リマの対人能力はチームの強み

【プラス材料】
 リーグ第7節の新潟戦で主将の山本英臣、第8節のC大阪戦で副主将の新井涼平が負傷。最終ラインの中央を任す守備のリーダー格が相次いで負傷していた。しかし、山本が第11節の横浜FM戦からリザーブに復帰し、今週は新井も全体練習に合流。特に統率力や状況判断、相手との駆け引きに優れる山本の復帰は大きな助けになるだろう。

 また、エデル・リマはセンターバック離れしたドリブルと、高さやスピードを生かした対人能力でチームの強みになっている。その能力はサポーターからビッグクラブからの引き抜きを心配する声が聞こえてて来るほどだ。

 24日のルヴァン杯では大卒新人トリオの道渕諒平、小出悠太、曽根田穣がフル出場を果たして、新潟を相手に2-0の勝利に貢献。なかなか彼らはリーグ戦に絡めていないが、彼らも徐々に主力組を追い上げている。

【マイナス材料】
 チームはリーグ第10節の磐田戦を0-0のドローで終えると、横浜FMに0-1、広島に1-2と連敗を喫し、リーグ戦は3試合にわたって勝ちがない。

 守備に関しては昨季に出せなかった安定感を見せているが、12試合で9得点という攻撃力は明らかに迫力不足。ウイルソン、ドゥドゥの2トップも吉田達磨監督が「まだ40%程度」と説明する状態で、彼らのコンディションを待たざるを得ない部分もある。

 また、シーズンの3分の1が経過したにもかかわらず「複数得点の選手が一人もいない」という現状は、まさにエース不在の象徴。組織で崩す連係の構築も一朝一夕に定着するものでなく、頼れる「個」がいないという攻撃の現状が、甲府にとっては最大の不安要素だ。

文:大島和人

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