仙台戦でゴールを決めた前田直輝 [写真]=JL/Getty Images for DAZN
4試合ぶりにスタメン復帰した前田直輝が、開幕戦以来の今季2ゴール目を挙げた。前半終了間際、味方がハーフウェイライン付近でボールを奪取すると、真っ直ぐに相手の裏へ走った。そしてマルティノスが裏へ蹴ったボールに追いつくと、そのまま冷静に左足を振り抜いた。
「前日から監督に裏へのスプリント、マルティノスとの連係は言われていたので、裏への意識はほかの試合よりかはあったと思う。そこがうまくマルちゃんからボールが出ましたし、(伊藤)翔くんのプレスバックというか、粘ってくれたので、そこはチームメートに感謝しています」
立ち上がりからベガルタ仙台の猛攻に手を焼いた。開始20分ぐらいまでは一方的な展開。横浜F・マリノスはズルズルとラインを下げ、気が付けば完全に受け身に回っていた。
「シンプルに僕のミスというのもあったけど、距離感が間違いなく良くなかった。ボランチから僕へのパスがすごく遠いし、だから狙われやすいというのもあった。守備のところでも、正直ハマりどころがないなという中で、僕と翔くんが連続して追うしかないと思っていた。そこはしんどいですけど、意識して追ったつもりです」
その結果がゴールに結び付いた。ワントップの伊藤がプレスバックしながらセンターバックの中澤佑二とボールホルダーを挟み込む。そのこぼれをマルティノスが前線に蹴り出して、前田のゴールにつながった。
前半から死力を尽くしたツケが回ったのか、最後は足をつって72分に途中交代した前田。「今回がラストチャンスだと思っていたので、全力でやるしかなかった。だからしょうがないかな」と言いつつ、「本当に自分の体力のなさですね」と反省した。
浦和レッズとの開幕戦で決めた、しびれるような決勝弾以来のゴールに「結果だけを見ると良かったのかなと思うけど、試合内容とかファーストタッチのところとかはまだまだなので、次節に切り替えたい」。監督の期待にゴールという結果で応えた前田だったが、ミックスゾーンでその顔が綻ぶことはなかった。
By サッカーキング編集部
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