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【神戸vsFC東京プレビュー】神戸は古巣対決となる高橋秀人がカギを握る…FC東京はリーグ前節、久々に流れの中から得点

2017.05.19

神戸のMF高橋秀にとっては古巣との対決。アンカーとして安定した働きが求められる [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

ヴィッセル神戸 首位だった鹿島に2-1で勝ち、メンタルは充実

【プラス材料】
 5月14日のアウェイ鹿島戦で、5試合ぶりのリーグ戦勝利を収めた。

 順位こそ8位のままだが、対戦時に首位だった鹿島に2-1で勝ったことはメンタル的にも大きい。さらにキャプテン渡邉千真に今シーズンの公式戦初ゴールも生まれ、チームの勢いは加速しそうだ。


 注目は古巣対決となる高橋秀人の起用法。鹿島戦ではアンカーに入り、守備時にはボランチとセンターバックのカバーリング、攻撃時にはビルドアップの軸になるなど難しい役割をそつなくこなした。大久保嘉人とピーター・ウタカという強力なストライカーを擁すFC東京と対戦する前に、高橋秀がチームにフィットしてきたのは大きい。「(初の古巣対決だが)平常心で」と話す戦術家の“頭脳”がキモになりそうだ。

【マイナス材料】
 リーグ前節の鹿島戦までは、決定力不足が目についた。

 だが、どの試合でもチャンスは作れていたため、ネルシーニョ監督も試合後の会見では「チャンスは作れているので……」と問題視していなかった。その評価どおり、鹿島戦ではオウンゴールを含むとはいえ、2ゴールを挙げて勝利している。

 むしろ課題は守備面だろう。神戸はリーグ第7節の柏戦から5試合、無失点でゲームを終えられていない。ボランチの藤田直之がこの柏戦で負傷離脱した影響も考えられるが、ニウトンは健在で、松下佳貴の台頭も著しいだけに問題はそこだけではない。高橋秀をアンカーに入れた布陣で安定感は増したが、それでも鹿島に1点を献上している。まだまだ及第点とはいかないようだ。

文:totoONE編集部

FC東京 負傷明けの橋本拳人も練習に完全合流

【プラス材料】
 リーグ前節の柏戦は、途中出場の田邉草民が今季初得点を挙げた。1-2で敗れたものの、チームとしても第8節以来に流れの中からのゴールを奪ったのは大きい。田邉は「積極的に(ボランチの位置から)前線まで走り込んだことがゴールにつながった。今後に向けた自信になる」と前向きだ。

 また、負傷明けの橋本拳人も練習に完全合流し、中盤の選択肢は増えつつある。前線もピーター・ウタカがコンディションを高め、「(痛めていた)ひざの状態もよく、強いシュートが打てるようになってきた(篠田善之監督)」ことは明るい材料と言えるだろう。

 リーグ前節の柏戦について、森重真人は「相手にペースをつかまれても、切り替えの速さを発揮できた時にはチャンスを作れていた。勝敗に一喜一憂することなく、一戦ごとに何ができ、何が課題であるかを冷静に見極め、積み上げていきたい」と方向性はブレていない。

【マイナス材料】
 昨季より果たせていないリーグ4連勝を目指したリーグ前節だが、柏の前線からのプレスにはまる形で敗れた。特に攻め込む途中でのパスミスや、苦し紛れにロングボールを蹴る場面が目立ち、リズムをつかめなかった。神戸もプレスや固い守備を持ち味とするだけに、自分たちがボールを保持した時の前への運び方や共通理解の徹底は急務と言えるだろう。

 一方で河野広貴が17日に左ももの打撲で練習を途中離脱。篠田監督は「症状については様子を見たい」と話すに留まったが、今節は欠場が濃厚か。サイドのポジションには阿部拓馬や中島翔哉らの起用が考えられる。

 また、リーグ戦はここ4試合、同様の先発で臨んでいたが、練習では永井謙佑をFWのポジションに入れるなど、攻撃のテコ入れを図るための試行錯誤が続いている。

文:totoONE編集部


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