気合いが生んだ“ラッキー弾”…柏FWクリスティアーノ「いつも練習している(笑)」

クリスティアーノ

C大阪戦で決勝ゴールを挙げた柏FWクリスティアーノ [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 あっという間の出来事だった。ボールを受けたクリスティアーノが振り向きざまに裏へ出したボールを、相手DFがクリアした。すると、ボールに詰めたクリスティアーノの背中に当たって、ゴールに吸い込まれた。

「いつもあのシュートは練習しているんですよ(笑)」と、いたずらな表情を浮かべて報道陣の笑いを誘ったクリスティアーノ。「難しいゲームではあったけど、セレッソの個々の能力、非常にクオリティーの高い選手が揃っている中で、勝利で終えられたことはうれしい」

 今節の柏レイソルの相手は、7試合負けなしのセレッソ大阪。「うちとセレッソを単純に比較すると、戦い方が非常に似ている」とクリスティアーノが評したように、前半から拮抗した戦いが続いた。柿谷曜一朗、清武弘嗣、杉本健勇ら強力なアタッカー陣を配し、分厚い攻撃を仕掛けてくるC大阪に対し、一歩も引くことなく相手陣内の高い位置からプレスを掛け続けた柏。

 その先陣を切って、前線から激しいプレスを掛けていたのがクリスティアーノだった。ハーフタイムには「先制したほうが、今日のゲームを制するだろう」と選手同士で話をしていたという。そんな中で生まれたゴールだった。

「相手も同じようにチャンスを作ったし、うちもそれほど多くはチャンスがなかったにしても、相手のゴールにまで行くという気合いがあった中で、そこをきちんとモノにすることができた。こういう試合では非常に小さなディテールが大きな違いを生むのは選手も認識しているので、得点を決めることによって勝てたということに関しては、自分自身も満足している」

 これで、柏レイソルは第7節のヴィッセル神戸戦から4連勝。「(首位の)鹿島アントラーズと勝点3差と手の届くところに来ているので、少しタイトルに近づけたかな」。相手の連勝を止めて、自分たちの連勝を延ばす。4位に順位を上げた柏にとっては、勝点3以上に大きな手応えを感じた試合になった。

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