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横浜FMのマルティノス、新潟戦で魅せた芸術弾は自主練の賜物だった

2017.03.18

先制点を決めたマルティノス [写真]=Getty Images

 まさに“自主”練習どおりのゴールだった。

「全体練習が終わったあとに、自主的にああいう形からのシュート練習をしていて、右、左、真ん中から5球ぐらいずつ蹴っていた。それがうまくいったのかな」


 スコアレスで迎えた33分、中町公祐が拾ったボールをダビド バブンスキーが右へはたく。受けたマルティノスには相手DFがマークに付くも、左へドリブル。一旦、フェイントを入れて、もう一人DFが寄せてきた瞬間、さらに左へスピードアップした。そして左足で豪快に放たれた「ファーのポストを狙った」シュートは、キレイな弧を描いてゴールに吸い込まれた。

 横浜FMの攻撃は、どうしても齋藤学のいる左サイドに注目が集まりがちだ。左サイドバックの金井貢史、左ボランチの天野純、そこに今季新たに加わったトップ下のダビド・バブンスキーが絡む攻撃は、最大の強みと言っていい。

 しかし、この日の前半、左サイドからの攻撃は数えるほどだった。中町が言う。「ちょっとつなぎの部分で相手がケアしてきていたのと、(右サイドバックの)矢野貴章さんが足が速いのと、ピッチも滑らなくなっていたので、速いパス回しだと(学に)ボールが届かなかった」。

 そこで気を吐いたのが右サイドのマルティノスだった。今季、アルビレックス新潟から加入した右サイドバックの松原健ととともに、何度も何度も仕掛けては糸口を探っっていた。そして生まれた、今季初ゴールだった。

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