昨季、広島でリーグ戦19ゴールを挙げたピーター・ウタカがFC東京へ移籍 [写真]=Getty Images
清水エスパルスからサンフレッチェ広島へ期限付き移籍で加入していた元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカが、広島へ完全移籍で加入したうえで、今季はFC東京に期限付き移籍で加入することが決まった。3月1日に3クラブが発表した。
ウタカは1984年生まれの33歳。2003年にベルギー3部リーグのマースメヘレンでキャリアをスタートさせ、翌年には同1部リーグのKVCウェステルローに加入した。以降、ロイヤル・アントワープFCで2部リーグ得点王を獲得すると、デンマークのオーデンセBKで4シーズンプレーし、2年目には同リーグの得点王にも輝く。また、2009年にはナイジェリア代表として南アフリカ・ワールドカップ予選にも参加した。
2012年に中国スーパーリーグの大連実徳へ移籍すると、初年度から20ゴールを決め得点ランキング2位に食い込む活躍を見せる。2013年はシーズン途中に北京国安へ移籍し、2014年シーズンの途中には上海申キンへレンタル移籍。2014シーズンは2クラブで25試合に出場し、3得点を記録した。清水に加入した2015シーズンは、明治安田生命J1リーグで28試合出場9得点、ヤマザキナビスコカップで1試合出場を記録。そして昨季、広島に加入し、J1で33試合に出場して19ゴールを挙げた。ヴィッセル神戸のブラジル人FWレアンドロと並び、J1得点王に輝いた。
ピーター ウタカ選手 清水エスパルスより完全移籍加入 および、FC東京に期限付き移籍のお知らせ
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移籍にあたり、ウタカは昨季プレーした広島の公式HPを通じて以下のようにコメントしている。
「ピッチ内外で支えてくれたスタッフやチームメイトに感謝いたします。ケガなく良いシーズンになるよう願っております。そして、常に支えてくれた広島のサポーターの皆さん、ありがとうございました。サンフレッチェ広島の幸運をお祈りいたします」
また、加入するFC東京の公式HPでは、以下のようにメッセージを寄せている。
「FC東京に加入することができて大変うれしく思います。チームメイトや熱狂的なファン・サポーターのみなさんにお会いできるのが楽しみです。まずは自分のコンディションを上げるために、一生懸命トレーニングに励みたいと思います。一試合一試合に全力を尽くし、FC東京のために戦いますので、応援よろしくお願いします」
なお、ウタカの期限付き移籍期間は2017年3月1日から2018年1月1日までで、広島と対戦する全ての公式戦に出場できない。
FW大久保嘉人やFW永井謙佑、GK林彰洋、MF高萩洋次郎、DF太田宏介ら、大型補強を敢行したFC東京。昨季のJ1得点王であるウタカも加わり、攻撃陣の陣容はますます豪華になった。25日の明治安田生命J1リーグ第1節では、アウェーで王者・鹿島アントラーズを1-0で撃破。次節は3月4日、大宮アルディージャをホームに迎える。