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「もし昇格できなかったら…」 山口蛍、J1復帰に安堵も「始まりでしかない」

2016.12.05

MF山口蛍 [写真]=白井誠二

 J1昇格プレーオフ決勝が3日に行われ、ファジアーノ岡山を1-0で下したセレッソ大阪が3年ぶりとなるJ1復帰を決めた。

 引き分け以上でJ1昇格が決定するC大阪は52分に清原翔平のゴールで先制に成功。同じく先手を取った準決勝の京都サンガF.C.戦では終盤に失点を喫して辛くもドローでの勝ち上がりとなったが、この日は岡山の攻撃をシャットアウトし、勝利でJ1昇格最後の1枠を掴み取った。


「引き分けでの昇格は本当に望んでいなかったし、勝つことだけしか考えていなかった。とりあえず良かったです」と胸をなでおろしたMF山口蛍は、「京都戦の教訓というものが生かされたと思う。最後は同じ展開になったし、その中で京都戦は失点してしまいましたけど、今日に関してはしっかり全員で守り切れたから、本当にチームで戦ったっていうのが出た試合だと思います」と試合を振り返った。

 キャプテンとしてチームをけん引した昨季は、プレーオフ決勝で敗退し、1年でのJ1復帰を逃した。その後、ブンデスリーガ・ハノーファーへ活躍の場を移したが、ケガの影響もあり6試合の出場にとどまると、わずか半年で古巣C大阪へ復帰した。この決断を下した山口にとって、昇格は絶対に果たさなければいけないノルマだったという。

「本当に昇格できなければ帰ってきた意味がないと思っていたし、もし昇格できていなかったら、どういう気持ちだったのか考えられない。それくらいの気持ちで半年間やってきたので、本当に報われて良かったです」

 しかし、あらためて「ホッとしています」と話した山口だが、ここで満足することはない。「ここからまた始まりでしかないと思うので、またJ1で新たなスタートが待っているし、1年で(J2に)戻ってこないようにしないといけない。それだけのチーム作りをして、何年か前に上位にいたセレッソというのをまた取り戻したいという思いもあるし、今日の勝利をそのきっかけにできればいいと思います」

 そして、「半年で帰ってきて、自分がやらなくちゃっていうよりは周りに合わせている部分が多かったから、もう来年からはそういうわけにはいかないと思います。(柿谷)曜一朗くんや(杉本)健勇を含め、3人が引っ張っていかなくちゃいけないと、すごく思っています」と、J1で迎える来季の戦いに向けた意気込みを語った。

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