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ケンペスは「見てくれている」…C大阪FW柿谷、亡き元同僚に捧げるJ1昇格

2016.12.05

J1昇格決定後、ケンペスの名前がプリントされたシャツを身につける柿谷 [写真]=白井誠二

 3日、J1昇格プレーオフ決勝が行われ、2016明治安田生命J2リーグ4位のセレッソ大阪と同6位のファジアーノ岡山が対戦。C大阪が1-0で岡山を下し、3年ぶりのJ1昇格を決めた。試合後、C大阪の主将を務める柿谷曜一朗がコメントを残している。

 今季スイスのバーゼルからセレッソへ復帰しキャプテンも任された柿谷だが、負傷によりシーズンの多くを棒に振っていた。苦難の1年を終えてクラブスタッフに対し「本当に感謝し切れないくらい感謝しています。僕の性格上、プレーできないとイライラしてしまうというところも含めて、全部飲み込んで治療に専念させてくれたし、わがままもすべて聞いてくれていて、最後この試合に出るため全力でやってくれていた」と、感謝を示した。


 負傷していた足首の状態について質問されると「本当に良い状態。ただ手術して、段階を踏んでいかないといけないところを、試合に出るために飛ばしてやらんとあかんところもあった。メディカルの人たちは、もっといろんな段階があると言っていたけど、僕はもう試合をやりたいっていう話をして。5カ月も休んでいたら足が最後まで持つわけもなく、いろいろなところにガタは出ますけど、それはもう自分でも分かっていました。そんなにゆっくりしている時間はないと思っていたので、監督もそうですし、メディカルの人たちも理解してくれた」と、完璧ではない状態ながら戦列に復帰していたことを明かしている。

 また、航空機事故により命を落としたかつてのチームメート、ケンペスについては「僕が今ここでサッカー選手としてできているのはケンぺスのおかげっていうのは、もしかしたら言い過ぎかもしれへんけど、アイツとFWでプレーするようになってから点が取れるようになったから、本当にアイツとは…その頃楽しかった思い出とかいっぱいありますし、やっぱり見てくれていると思っていたので、恥ずかしいところは見せたくないと思っていました」と、胸の内を語っている。

 来季に向けての質問には「いや、本当に1年間みんな頑張ったので。満足のいく結果でJ1に上がれたわけじゃないし、もちろん反省するところは反省しないといけないけど、今はとりあえずゆっくり休みたいです」と、コメントしている。

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