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チームを強くする特別な“感情”…鹿島GK曽ヶ端が語った「タイトル獲ること」

2016.12.04

浦和の槙野(左)と競り合う曽ヶ端(右) [写真]=AMA/Getty Images

 明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝の第2戦が3日に行われ、鹿島アントラーズ浦和レッズに2-1で逆転勝利。この結果、2戦合計スコアを2-2とし、アウェーゴール数で浦和を上回ったため、鹿島が7年ぶり8度目のJ1制覇を達成した。試合後、鹿島のGK曽ヶ端準がコメントを残している。

 曽ヶ端は「失点はしましたけど、2点を取らないといけない状況は変わらなかった。レギュレーション的に難しかったのは浦和のほうだったかもしれないですけど、割り切っていけたと思います」と、初戦を落とした中で失点しても焦らずにプレーできたと話す。これまでも数々のタイトルを手にしてきたが、「常にシーズンが始まる前にJのタイトルを、と思ってやってきましたけど、かなりの年月があきましたし、その中でJのタイトルが取れたのはチームにとっても大きいと思います」と、7年ぶりとなった栄冠に喜びを示した。


 試合については「フロンターレとの試合も、今日の試合もそうですけど、振り返れば第1戦を0-1で2点目を取られなかったことが大きかったですし、そういう積み重ねがしっかり結果として出せたのかなと思います」と粘り強い戦いに手応えを感じている様子。「難しさはありましたけど、みんな集中して最後は身体投げ出してブロックしたり、球際のところで戦えた。そういうベースがないとこういう結果は出せない。チームとしてそういう泥臭戦いをしてきたし、タイトルがかかった難しい中でもしっかり出せたのは大きかったのかなと思います」と、ゲームを振り返った。

 8月に37歳となったベテランの曽ヶ端だが、シーズンを通してゴールマウスを守り続けた。チームの世代交代について尋ねられると「タイトル獲ることがチームが強くなることだと思う。ベンチで見ていた選手や、ベンチに入ることができなかった選手もうれしいだろうし、もちろん悔しさも持っているだろうし。そういう積み重ねによって、次は自分もグラウンドで味わいたいとか、チームの勝利に貢献したいという感情がさらに出てくると思う。出ていた選手もまた同じように味わうために1年間戦うだろうし。これはタイトルを取らないと分からない感情だと思います」と、このタイトル獲得がクラブ全体のモチベーション向上に繋がるとの見解を示した。

 J1王者となった鹿島は、8日にFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016の第1ラウンドでオーストラリアのオークランド・シティと対戦する。

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