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新スタでの指揮は叶わず…J3降格の北九州、柱谷幸一監督の退任が決定

2016.11.21

退任が決まった柱谷幸一監督 [写真]=Getty Images

 ギラヴァンツ北九州は21日、柱谷幸一監督が今シーズン限りで退任すると発表した。

 柱谷監督は1961年生まれの55歳。選手時代は国士舘大学から日産自動車を経て、浦和レッズや柏レイソルでプレーした。引退後は指導者に転身し、モンテディオ山形や京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)、栃木SCの監督を歴任。2013年から北九州の監督を務めていた。


 就任1年目はJ2リーグで16位に終わったものの、2014年はクラブ史上最高の5位に躍進。J1ライセンス不保持のために昇格プレーオフには出場できなかったが、躍進を遂げた。そして昨シーズンは7位に。2年連続で一桁順位に入る躍進を見せたが、今シーズンは低迷した。20日に行われた明治安田生命J2リーグ第42節(最終節)を21位で迎えると、敵地でモンテディオ山形に0-3と敗戦。ツエーゲン金沢が北海道コンサドーレ札幌と引き分けたため、北九州は最下位に転落してJ3降格が決まった。

 退任にあたり、柱谷監督は以下のようにコメントしている。

「今シーズン限りをもちまして、北九州を離れる決断をいたしました。4年もの間、監督として指揮を執らせていただき感謝しています。J3降格に関しての全ての責任は監督である私にあります。サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、行政関係の皆様、ギラヴァンツ北九州に関わる全ての皆様には大変申し訳なく思う気持ちでいっぱいです」

「今季は苦しい状況の中でも、選手・スタッフはバラバラになることなく戦い続けてくれましたし、3年連続でフェアプレー賞も獲得することができました。結果は出ませんでしたが自分の中で誇りにしたいと思います」

「この4年間は新スタジアムで指揮を執ることを目標として頑張ってきただけに、その目前で北九州を離れることになり、とても悲しく、残念でなりません。しかし、自分の中でその思いをしっかりと胸に刻んで先に進んでいきたいと思います」

「北九州の皆様には温かく、優しく接していただいたことを決して忘れません。本当にありがとうございました。ギラヴァンツ北九州の一年でのJ2復帰と今後の発展を心より祈っております」

 北九州は、新本拠地となる「北九州スタジアム」の建設が進み、来年3月にオープンする予定となっている。4年間に渡ってチームを率いてきた柱谷監督だが、新スタジアムでの指揮が実現する前にクラブを去ることとなった。

スポナビライブ

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