2016.10.21

【名古屋vs磐田プレビュー】名門の意地と意地が激突 生き残りを懸けたもう一つの“天王山”

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■名古屋グランパス チーム状態は今季最高の状態に、結果次第では残留確定の可能性も

 両チームが最大級のモチベーションを持って戦う“裏天王山”である。ここ5戦で1勝1分3敗の磐田とは対照的に、名古屋は3勝1分1敗で連勝中。前節のアビスパ福岡戦は5得点を挙げて大勝しており、前週に行われた清水でのトレーニングキャンプも充実した内容で、チーム状態は今季最高レベルといっても過言ではないところまで達している。3週間の中断期間による試合勘の鈍りは気掛かりなところだが、急ピッチで仕上げたコンディショニングに不安を抱える田中マルクス闘莉王の調整期間にあてられたことの方がチームにとっては朗報と言える。闘莉王は「ここからもう一段階上げていく。勝てばいろいろ見えてくる」とこの一戦の重要性をチームメイトに繰り返し説いており、ボスコ・ジュロヴスキー監督もまた「選手たちには残り3試合で200%の力を出してほしい」と強烈な発破をかけてチームを焚きつけている。

 布陣はほぼ固定の11人で組織力と相互理解を高めながら、左サイドバックだけは未だ流動的にテストしている段階。だが、磯村亮太と高橋諒の争いはそれぞれの特徴によって使い分けが可能であるため、大きな問題にはならないだろう。交代出場から仕事をやってのける存在がほしいところではあるが、スタメンで試合を決める力がすでにあるため、不安要素にはならない。逆に磨きをかけたサイド攻撃からシモビッチのチャンスが増えそうな予感で、彼のポストプレーに関しても周囲の理解は深まるばかり。前節でハットトリックを達成した永井謙佑のスピードを生かせる攻撃にも着手したチームは、3週間前よりも重厚なチームとなった印象だ。

 勝てば、他会場の結果次第で次節にも残留確定の芽が出てくることも、選手たちにとってはモチベーションの種であり、名古屋はこれ以上ない良い状態で、大一番中の大一番に臨む態勢を整えている。(今井雄一朗)

■ジュビロ磐田 敵地での相性は良好、7年ぶりの勝利を挙げることができるか

 年間13位磐田は、J1残留を争う同17位湘南ベルマーレ、同14位アルビレックス新潟との2連戦で勝ち点1しか獲得できなかった。降格圏との差が縮まり、チームは正念場に立たされている。今節対戦する名古屋は同15位に沈むが、田中マルクス闘莉王が加入後は3勝1敗で、前節の福岡戦の勝利で降格圏を抜け出した。チーム状態が対照的である中、磐田は厳しい戦いを強いられそうだ。

 3週間のリーグ中断は、悪い流れを断ち切るための準備期間になった。負荷のかかるトレーニングを取り入れ、残り3試合を戦い抜く体作りを行った。3日間のミニキャンプも敢行し、1stステージの好調を支えた前線からの連動した守備も再確認。チームの一体感醸成もキャンプのテーマであり、選手同士で意思疎通を図った上で、士気を高めて名古屋戦に臨む。

 けが人は続々と復帰している。新潟戦で左足を痛めたエースのジェイは、治療に専念して万全な状態を整えた。守備の要となる大井健太郎とパパドプーロスも回復。森下俊を出場停止で欠く中、頼もしい選手たちが戻ってきた。

 名古屋には2009年5月以来、勝利がない。今季も開幕戦とルヴァンカップで敗れている。一方で、試合会場の豊田スタジアムは3勝5分で負けなしと相性は悪くない。リーグ戦の通算対戦成績は19勝7分19敗で五分。両チームとも勝てば残留に大きく近づくだけに、熱戦となるのは間違いないだろう。(totoONE編集部)

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