川崎の風間八宏監督、今季限りでの退任が決定「残りの試合に全力を」

風間八宏

今季限りで退任することが決まった川崎の風間監督 [写真]=Getty Images

 川崎フロンターレは12日、風間八宏監督が今シーズン限りで退任すると発表した。同監督は契約満了に伴い、来シーズンの契約を更新しないことが決まった。

 風間監督は1961年生まれの54歳。清水商業高校から筑波大学に進学し、レヴァークーゼンなどドイツの3クラブでプレー。1989年にマツダSCに加入し、サンフレッチェ広島で1995年までプレーした。1997年にドイツのFCレムシャイトで現役を引退。指導者に転身した。

 指導者転身後は桐蔭横浜大学の監督や日本サッカー協会(JFA)の理事等を歴任。2008年からは母校・筑波大の監督を務め、2012年4月から川崎の指揮を執っていた。

 川崎では、途中就任となった2012シーズンのJ1リーグを8位で終えると、翌2013シーズンは同3位、2014シーズンは6位と推移。昨シーズンはファーストステージが5位、セカンドステージが7位だった。そして今シーズン、ファーストステージを2位で終えると、セカンドステージ第13節終了時点で20勝6分け5敗、年間勝ち点2位につけている。

 風間監督は退任発表にあたって以下のようにコメントしている。

「このたび、今季限りで退任することになりました。川崎フロンターレに監督として就任し、選手達が成長し、個性的なチームになることができたと思っています。それにはすべての条件が揃わなければいけない。簡単なことではないですが、ファン・サポーターをはじめ、すべてのフロンターレに関わる皆様に支えていただきましたこと感謝しております。まだ戦いは続いていきます。今まで通り、目の前の1戦1戦に全力を注ぎ、選手たち、スタッフ、そしてすべてのフロンターレに関わる皆様と共に残りの試合に全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました」

 チャンピオンシップ進出をすでに決めている川崎。次節は22日、サンフレッチェ広島をホームに迎える。ラウンド16に進出している天皇杯も含め、指揮官の退任前に悲願のタイトル獲得を実現することはできるだろうか。

モバイルバージョンを終了