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【柏vs甲府プレビュー】公式戦6戦無敗で終盤戦に挑む柏 甲府はドゥドゥの離脱を総力で埋める

2016.09.23

柏レイソル 2ndステージ制覇へチームのモチベーションは高い

 22日の天皇杯3回戦では、決定的なチャンスを何度も作りながら最後の精度を欠き、延長戦までもつれ込んだ。120分間を戦った疲労は、中2日というタイトな日程の中で確実に残る。さらに2ndステージ全試合スタメン出場の左サイドバック、輪湖直樹が出場停止。代わりに出場が予想される山中亮輔は、しばらく公式戦から遠ざかっている点が気掛かりだ。


 ただ、チーム全体の調子自体は悪くない。天皇杯の愛媛FC戦は苦戦したとはいえ、フィニッシュの部分を除けば狙いどおりの試合運びはできていた。公式戦6戦無敗、リーグ戦では4戦無敗を続け、優勝争いになんとか食らいついている。2ndステージ優勝へのモチベーションは高く、気力の充実がコンディションの懸念を吹き飛ばす可能性も十分だ。

 また、対甲府のホーム通算成績は6勝2分1敗と抜群の相性を誇り、その唯一の敗戦は2005年の入れ替え戦のみ。つまり、リーグ戦において、柏はホームで一度も甲府に負けたことがない。しかも、クリスティアーノは古巣に対して非常に強く、昨年はリーグ戦と天皇杯をあわせて3試合連続得点中だ。したがって今回の対戦を前に「4試合連続ゴールを狙う」と並々ならぬ意気込みを見せる。

 柏は相手がプレスに出てくれば、その寄せを逆手に取り、細かいパスワークで外して攻撃を仕掛けていく一方、自陣に引いてスペースを消すチームの攻略を苦手とする。直近の天皇杯では、5バックの愛媛を仕留めるのに時間が掛かった。同じく5バックを敷き、守備に重きを置く甲府との対戦で、天皇杯の反省材料を生かせることができるか。(鈴木潤)

ヴァンフォーレ甲府 中7日のコンディションを生かし勝ち点奪取なるか

 最大の注目は、クリスティアーノとの“再会”だ。甲府に在籍した1stステージの17試合で7得点だったのが、柏移籍後の12試合ですでに7得点をマーク。両ステージ合計14得点は小林悠(川崎フロンターレ)と並び、得点ランキング4位タイとなる。

「僕の見る限り、セットプレーの得点率は高まったが、流れの中でのクリスティアーノは、それほど機能していない印象」と話す佐久間悟GM兼監督ではあるが、マッチアップとなる右ウイングバックの先発に、今季初めて稲垣祥を起用。やはりクリスティアーノが柏でプレーしていた昨年は、天皇杯を含めた3度の対戦で、3ゴールを許しており、警戒心は拭えない。

「ずっと一緒にやってきただけに、何をしたいのか分かりやすい。だけど、クリスは何でもできちゃうから、これさえ抑えておけば、っていうのがない」(稲垣)

 最近5試合続けて先制してはいるものの、こちらも古巣対決になるはずだったドゥドゥが負傷離脱中。敵陣への推進力を欠いたチームは、この2試合防戦の時間が長くなっている。こちらも元甲府の伊東純也、そしてディエゴ・オリヴェイラと、破壊力あるアタッカー陣を擁する柏を相手に、一方的に攻め込まれているようだと、勝ち点奪取は難しいだろう。

 天皇杯3回戦から中2日でこの試合を迎える柏と比べて、2回戦敗退の甲府は中7日。コンディション面での優位を生かして、主導権を握る場面を増やしたいところだ。(渡辺功)

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