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【予想スタメン】広島は宮吉に代わり新外国人MFが先発へ…曹貴裁監督就任後は湘南に無敗

2016.08.12

2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第8節
8月13日 18:30 湘南ベルマーレ vs サンフレッチェ広島(@Shonan BMWスタジアム平塚)

湘南ベルマーレ 浦和に敗れ現在5連敗中、広島との通算対戦成績は負け越し

 湘南は前節、浦和レッズに1-4で敗れ、5連敗を喫した。開始間もなく先制を許し、前半終盤にも追加点を献上。直後に1点を返し、前半のうちに1点差に詰め寄るも、後半、次の1点を浦和に与え、アディショナルタイムにも失点した。浦和戦に向け、組織として準備してきたトレーニングの成果はプレーに表れていただけに、複数失点はいかにも悔やまれる。セットプレーや一瞬の隙、また時間帯も含めて、個々の局面をよりタイトに突き詰めたい。反面、失点直後に1点を返し反撃に転じた前半終盤の展開など、1点も奪えなかった1stステージの浦和戦を思っても、チームの成長は随所に認められる。残り10試合、これまでの道のりを勝ち点3に結びたい。


 今節ホームに迎える広島との過去の対戦成績は、12勝4分18敗と相手にリードを許している。曹貴裁(チョウ・キジェ)監督が就任して以降も、2013年が2敗、昨年は最終節の0-5の敗戦を含む1分1敗、今季1stステージも2-2のドローと、まだ一度も勝利を奪えていない。ただ、一人少ない状況下で引き分けた昨季のカップ戦を含め、試合巧者の広島に対し、拮抗した戦いを演じられるようになってきたチームとしての成長もまた感じられる。

 アウェーに臨んだ1stステージの対戦では先制し、一度は追いつかれるも再び突き放して、後半アディショナルタイムまでリードを奪った。追いかける展開を余儀なくされている現状を踏まえても、できれば先手を奪い、あわせてリーグ屈指の走力を終盤に生かしたい(隈元大吾)

サンフレッチェ広島 3試合1失点と守備が安定も、宮吉の離脱は大きな痛手

 一時は複数失点が連続していた広島の守備だが、ここ3試合で1失点。相手にチャンスを与える数も少なく、安定感を取り戻していると見られていた。だが、不安材料も存在する。それは宮吉拓実の負傷離脱(全治8週間)だ。もちろん、3試合2得点の若きストライカーの離脱は攻撃面でも痛手だが、守備面でも大きく影響する。相手のワイドを見るだけでなく、危険な場面を察知しては鋭くファーストディフェンスに走る。球際も強くなり、守備での役割も浸透したことで、攻撃面にもプラスに働いていた。その宮吉が離脱したことで、攻守のバランスが崩れる怖れは否めない。

 代役としてはアンデルソン・ロペスの起用が有力。確かに左足の爆発力は練習から見せており、前節は2度も試合中に嘔吐しながらも走り続けるなど、チームのために戦う意識は強い。だが、まだ広島のやり方やJリーグのスタイルに適合しているとは言えないのが現実だ。実際、名古屋グランパス戦では彼がシャドーに入った後、相手に裏を取られるシーンが多くなっていた。一方で、良い形でボールを持てば決定機までつなげることもできるだけに、彼をどう機能させるかは大きな課題である。

 青山敏弘は復活を遂げ、名古屋戦でも堂々たるプレーを見せているが、守備の高さ不足は相変わらず。水本裕貴は練習に戻ってきたが、まだ試合出場までは遠い。それでも守備を安定させ、攻撃陣も1試合を除いて複数得点をあげる破壊力を見せ続けていることは立派だ。だが主力の多くを欠いたままで戦う苦境は、まだまだ続く。(紫熊倶楽部 中野和也)

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