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熊本FW巻に『キャプテン翼』とのコラボイラストが到着…3日の再開初戦でオリジナルカードも配付へ

2016.07.02

自身がモデルとなった特別イラストを手に、笑顔を見せる熊本FW巻誠一郎

 7月3日(日)の2016明治安田生命J2リーグ第21節セレッソ大阪戦で、4月の熊本地震発生から約3カ月ぶりにうまかな・よかなスタジアムでホームゲームを開催するロアッソ熊本。5戦無敗と調子を上げてきたチームを後押しするべく、ホーム再開初戦を前にスペシャルな“援軍”が到着した。

 熊本と九州の震災復興を願う漫画『キャプテン翼』の作者・高橋陽一先生が、ロアッソ熊本FW巻誠一郎をモデルにしたキャラクターと主人公の大空翼の“タッグ”を特別に描き下ろし。その原画が翌日に再開初戦を控えた熊本へ到着し、クラブスタッフへと手渡された。


 2日の練習後にイラストと初対面した巻は、「子供の頃から触れてきた漫画『キャプテン翼』の作者・高橋陽一先生にモデルとして描いていただいて、とてもうれしい」と笑顔。翌日の再開初戦に向けて「約3カ月ぶりの熊本でのホームゲームですが、熊本の皆さんにパワーを与えられるような試合にしたい。僕たちもこのイラストからパワーをもらって頑張るので、皆さんもぜひ試合を見に来てパワーをもらってください!」と意気込みを語り、C大阪戦への来場を呼び掛けた。

 そして同イラストの入ったカードが、C大阪戦の来場者全員に配付されることになった。「がんばろう九州 がんばろう熊本」というメッセージが入り、裏面に熊本の新しい試合スケジュールがプリントされたものだ。クラブが手にしたパワーを、来場者の皆さんにも届けたい――。ロアッソ熊本が震災発生から掲げてきた「熊本とともに」というスローガンを象徴する一枚とも言えそうだ。

高橋陽一先生が特別に描き下ろしたイラスト入りのカードが、来場者全員に配布される

高橋陽一先生が特別に描き下ろしたイラスト入りのカードが、来場者全員に配布される

 チームは地震発生に伴う日程変更で厳しい連戦に臨んでいるが、選手たちは過密日程の難しい状況下で奮起。ここ5試合で3勝2分けと結果を出し、大量12得点をマーク。終盤の劇的ゴールで勝ち点を積み上げるなど、無類の勝負強さも見せている。復興の旗頭となるべく公私にわたって奮闘する巻は「僕らは簡単にあきらめない。だから簡単に浮かれもしない」と好調をキープする一方でしっかりと気を引き締める。

 4月の熊本地震発生以降、熊本はホームのうまかな・よかなスタジアムが長期にわたる耐震チェックを余儀なくされ、柏や神戸、鳥栖で各クラブの大きな協力を得ながらホームゲームを開催してきた。今回のC大阪戦ではバックスタンドとゴール裏スタンドは使用することができないが、何とかスタジアムの供用にこぎつけた形だ。

 ようやく戻ってきた“ホーム”で迎え撃つのは、4連勝中の2位C大阪。まさに相手にとって不足なしだ。様々な思いが交錯するであろう再開初戦。『翼』の後押しをもらったロアッソ熊本がホームタウンにパワーを与えるべく、一戦必勝の思いでうまかな・よかなスタジアムのピッチに立つ。

文=青山知雄

■明治安田生命J2リーグ第21節
2016年7月3日(日)18時キックオフ
ロアッソ熊本vsセレッソ大阪(うまかな・よかなスタジアム)

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