得点を喜ぶ塩谷司(右端)とチームメイトたち [写真]=清原茂樹
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第16節が18日に行われ、サンフレッチェ広島と浦和レッズが対戦した。
昨季J1王者の5位・広島は、すでにファーストステージ優勝の可能性が消滅している。それでも、年間勝ち点のトップを目指すため、ホームでしっかりと勝利を収めたいところだ。一方、暫定3位の浦和は15日に行われた第10節未消化分のガンバ大阪戦を0-1で落とし、1試合未消化ながら首位川崎フロンターレとの勝ち点差は「7」。逆転でのファーストステージ優勝の可能性はわずかに残っているが、それには勝ち点3を積み上げることが求められる。
試合は開始早々にスコアが動く。6分、広島は柴崎晃誠がハーフウェイライン付近のピーター・ウタカへボールを預け、自ら前線へ駆け上がる。ウタカがボールをキープして前線へスルーパスを送ると、これを走りこんでいた柴崎がゴール左に蹴りこみ、広島が先制に成功する。
しかし、その後は浦和の時間が続く。26分、武藤雄樹がエリア手前右へ浮き玉のパスを送ると、広島の清水航平がクリアミス。これを奪った関根貴大がゴール右に決め、浦和が同点に追いついた。
続く40分、エリア手前の興梠慎三へタテパスが入ると、興梠が森脇良太へ落とす。森脇がエリア手前左の宇賀神友弥へパスを入れると、宇賀神がダイレクトで右足シュートを放った。これがゴール左下に決まり、浦和が勝ち越しに成功した。
直後の41分、広島にアクシデントが発生する。主将の青山敏弘が負傷により途中交代。替わって丸谷拓也が投入された。このまま2-1で浦和がリードしてハーフタイムを迎える。
追いつきたい広島は61分に森崎和幸を下げ、佐藤寿人を投入した。直後の64分、右CKを獲得すると、柴崎のクロスを塩谷司が右足ボレーで沈め、同点に追いついた。
スコアをタイに戻して勢いに乗る広島。69分、塩谷が前線のウタカへタテパスを入れると、ウタカはエリア左の柴崎へパス。柴崎はフリーで右足シュートを放ったが、ここは惜しくもポストに直撃してしまう。しかし、跳ね返りを塩谷が頭で合わせてゴール。広島があっという間にスコアをひっくり返した。
さらに83分、広島が大きな追加点を手にする。カウンターから抜け出したウタカが敵陣を独走。しかし、シュートは左ポストに直撃して外れてしまった。直後のゴールキックを西川周作がショートパスでリスタートさせると、これを受けた途中出場の柏木陽介がパスミス。佐藤がこれを奪ってシュートを沈め、広島が4点目を手にした。なお、佐藤は3月6日の名古屋グランパス戦以来約3カ月ぶりの得点となった。
このまま広島が4-2で浦和を下した。広島は3試合ぶりの白星。一方、浦和は3連敗でファーストステージ優勝の可能性が消滅した。
25日に行われるファーストステージ最終節で、広島はアウェーでヴァンフォーレ甲府と、浦和はホームでヴィッセル神戸と対戦する。
【得点者】
1-0 6分 柴崎晃誠(サンフレッチェ広島)
1-1 26分 関根貴大(浦和レッズ)
1-2 40分 宇賀神友弥(浦和レッズ)
2-2 64分 塩谷司(サンフレッチェ広島)
3-2 69分 塩谷司(サンフレッチェ広島)
4-2 84分 佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
By サッカーキング編集部
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