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不整脈治療に専念…横浜FCのルス監督が辞任、後任は中田仁司氏

2016.06.15

辞任を申し出た横浜FCのルス監督 [写真]=Getty Images

 横浜FCは15日、ミロシュ・ルス監督の辞任を発表した。後任には強化育成テクニカルダイレクターの中田仁司氏が就任する。クラブの公式HPが伝えている。

 ルス監督は不整脈症状の検査及び治療のため、6日から母国スロヴェニアに帰国していた。同監督から辞任の申し出があり、クラブ側が受理したことで退任が決まった。


 辞任にあたり、ルス監督は以下のようにコメントしている。

「日本で治療を受け、一時は改善していた不整脈ですが、残念ながら最近になって徐々に強く頻繁に起こる自覚症状が出てしまいました。連戦のなかでしたが不安が高まったためクラブと話し合い、直ぐに自国で再検査を受ける判断になり、一時帰国をさせていただきました。私の心臓がすぐに良くなることを期待していましたが、再検査の結果は、自国の専門医からは少なくとも数カ月は完全に仕事を休むように指示を受けるものでした。現在私は終日管理された状況におかれ、来月初旬には医師の判断を得ながら再度手術をするかどうかの決断をすることになっています。この現状を考慮し、クラブが最も適切かつ効果的に次の動きがとれるように私は辞任することを決断いたしました。クラブ関係者の皆様、コーチ陣、選手、そしてもちろんサポーターの皆さまには大変申し訳なく思っております。私もとても残念ですし悲しい決断となりましたが、この状況下では他に選択肢がありません。クラブの一員となれたことは私にとっても大きな喜びですし、今後のクラブの更なる発展を信じております。皆さんのおかげで過ごせた横浜での素晴らしい日々に感謝し、共通のゴールを達成することを祈っております」

 ルス監督はスロヴェニア出身の54歳。現役時代はスロヴェニアとオーストリアのクラブを渡り歩き、引退後は母国で各世代の代表監督を務めた。昨シーズン、横浜FCの監督に就任したが、2015年9月に成績不振と体調不良を理由に退任。今シーズン、クラブからの要請で再登板を果たしたが、3月にも検査入院のために一時帰国するなど、離脱を強いられる期間があった。

 後任の中田新監督は1962年生まれの54歳。横浜F・マリノスやセレッソ大阪名古屋グランパスのコーチなどを歴任し、2008年からは徳島ヴォルティスで強化部長やテクニカルアドバイザーを務めた。昨年、横浜FCの強化育成テクニカルダイレクターに就任。今回の監督就任に伴い、19日の第19節FC岐阜戦から指揮を執ることとなった。

 中田新監督は「ミロシュ監督の体調不良により、6月15日より監督に就任することになりました。今までの方向性を重視し、レベルアップしながらJ1昇格を目指していきます。まずはプレーオフ圏内に入れるように努力していきますので、応援の程よろしくお願いいたします」と抱負を語っている。

 横浜FCは今シーズン、明治安田生命J2リーグ第18節終了時点(1試合未消化)で5勝5分け7敗の勝ち点20で14位となっている。

By サッカーキング編集部

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