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「とにかく目に見える結果を残したい」…柏MF山中亮輔が『マーキュリアル』とともに世界に挑む

2016.06.01

インタビュー=国井洋之 写真提供=NIKE

 リオデジャネイロ行きの切符を懸けた戦いでは準決勝と決勝を含む4試合にフル出場。大事な北朝鮮との初戦では決勝ゴールもアシストした。そんな山中亮輔が見据える次の舞台はもちろん「世界」。大きなチャレンジを前に新たな『マーキュリアル』という頼もしい武器も手に入れた。4月、5月と立て続けにケガに見舞われたが、その試練の先にはきっと大きな飛躍が待っている。


——4月上旬に負傷して離脱を余儀なくされました。ピッチに立てないことへの焦りもあったと思いますが、どんなことを考えながらこの期間を過ごしていましたか?

山中亮輔(以下、山中) 自分の離脱期間にチームがすごくいい感じで連勝していたので、しっかり試合を見て「自分が入った時にどういうプレーをすればチームを助けられるか」というのをイメージしていました。チームの何がうまくいっていて、なぜ勝てているのか。そういうことを意識しながら見ていましたね。今チームがやっているシステムはすごく流動的にポジションが入れ替わるので、試合に出ている選手にどういう感じなのかを聞きましたし、その中で自分の持ち味をどう生かすかというのを考えていました。

——クラブでレギュラーに定着するためにも、U−23の代表メンバーに入るためにも、アピールが必要な時期だと思います。具体的に自分のどんなプレーをアピールしていきたいですか?

山中 僕の持ち味はやはり攻撃の部分なので、リーグ戦でアシストやゴールという結果を残していかなければいけないと思っています。

——山中選手が愛用する『マーキュリアル』シリーズは「爆発的なスピード」がテーマです。一口にスピードと言ってもいろいろな質の速さがあると思いますが、自分が一番自信を持っているのはどの部分ですか?

山中 僕の場合、一対一で相手と対峙することが多いんですが、ボールを持ち出す時の“一瞬のスピード”というのは武器だと思っています。「0」の状態から「100」になるまでの速さ、トップスピードに到達するまでの速さにはそれなりに自信があるので、そういう部分で勝負していきたいですね。

——単純なスプリントではなく「初速」のスピードということですね。

山中 そうです。単純なスピードという点では自分より速い選手はたくさんいますけど、そういう選手と戦う時には駆け引きや緩急というのをかなり意識しています。ゆっくりと間合いを計りながら瞬時にスピードを上げて相手を置き去りにしたり、フェイントをかけて相手が逆モーションになった瞬間にドリブルを仕掛けたり。そういうプレーを常に狙っていますね。

——『マーキュリアル』はストップ&ゴーの動きもサポートしてくれるスパイクです。山中選手はサイドを上下動することが多いので、その性能を実感する機会も多いのでは?

山中 しっかり芝を噛んでくれるのがいいですね。ゴーの時もストップの時もしっかり芝を噛んでくれるから滑ることがないし、自分の力を最大限に出せているという感覚はあります。

——リオ行きを懸けた予選ではレギュラーを担い、しっかりと結果を出しました。あの大会で大きな自信を得たと思いますが、具体的にはどんな部分で自信がつきましたか?

山中 以前と比べればプレーに波がなくなったし、安定したパフォーマンスを見せられるようになったかなとは思います。特に守備の部分で我慢しながらプレーできたことは大きな自信になりました。今までは試合中に集中力を切らしてしまったり、プレーに波があったり、ということが多かったので、それを改善できたのは個人的にすごく良かったと思っています。

——山中選手と言えば左足のキックも大きな武器です。左利きのプレーヤーは利き足にこだわっているタイプが多い印象もありますが、山中選手の場合はいかがですか?

山中 左足は自分にとっての大きな武器だと思っているので、今後もどんどん伸ばしていきたい。そこだけは誰にも負けちゃいけない、という思いは強いですね。

——すでにリオの舞台で活躍する自分の姿をイメージしていると思いますが、世界に向けてどんなプレーを見せたいですか?

山中 とにかくゴールやアシストという結果を残したいです。代表ではサイドバックでプレーしていますが、クラブではよりゴールに近い位置でプレーすることも多いので、最近は「目に見える結果」がすごく大事だなと考えるようになった。リオでも結果を残して、チームの勝利に少しでも貢献できればと思っています。

——オーバーエイジについてうかがいます。ずばり賛成派ですか、反対派ですか?

山中 なかなか難しい質問ですけど、個人的には“自分たち”で戦いたいですね。僕たちは予選を通して大きく成長できたと思いますし、若いメンバーだからこそリオでも一戦一戦成長できるはずです。何より自分たちで勝ち取った切符ですから、これまで戦ってきたメンバーで挑みたいというのが正直なところですね。

——現時点で“リオ後”のビジョンを描けていますか?

山中 あの舞台で活躍してこそA代表への道も開けると思うので、当然リオの先のことも意識しています。プロサッカー選手である以上、やっぱり国の代表としてプレーしたいですし、この夏の経験を経てロシアを目指したいですね。世界中のスカウトの目に留まるよう、少しでも自分の良さを出したいです。

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By サッカーキング編集部

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