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【予想スタメン】新布陣を敷いて攻守の活性化を図る名古屋、植田ら欠場の鹿島撃破へ

2016.05.20

トップ下起用が濃厚の名古屋MF田口泰士 [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 10試合連続失点中の守備には課題、先制点が勝利のカギ

 トップ下としてチームに欠かせない存在になりつつあった和泉竜司を負傷で欠くチームは、キャプテンの田口泰士を代役に置く新布陣をテストしながら鹿島とのホームゲームに向かっている。運動量と守備力、そしてゲームメイク力を兼備する田口の2列目としての動きはまずまずで、その後ろを固める明神智和とイ・スンヒのボランチも守備力としては安定感にあふれている。中央のブロックが良くも悪くも安定することで、前節あまり目立たなかったサイドバックの上がりも促進されるはずで、矢野貴章や高橋諒の攻撃力も押し出せる試合になるだろう。特に高橋は同期の和泉とともにA契約に達したことで、一層の奮起が期待できる。トレーニング後には毎日、苦手のヘディングを練習する姿が見られ、着々と課題を克服している。


 一方で新たな形でのパフォーマンスは未知数でもあり、10試合連続で失点している事実には指揮官も頭を悩ませている様子。今週は「ボールを奪い切る守備」を重視したトレーニングを選手に課し、ディフェンス面の修正を図っていた。メンバーとしても古林将太が練習試合時に負傷し、金曜日からの練習合流を予定。右サイドハーフには前節同様に野田隆之介が入り、意欲的なプレーを続けているが、2列目で変化をつける存在として古林の状態は気掛かりなところ。

 鹿島のサイド攻撃に対する守備力としても、サイドバックが本職の古林がいるといないとでは大違いとなる。逆に言えば野田と古林という「正反対のタイプ」(野田)が控えることで試合中の選手交代に幅が出る上に、リードを奪えばダブルボランチの堅固な守備がそこにはある。その点でも先制できるかどうかは一つのポイントで、ゆえに田口を中心に据えた攻撃陣の出来は死活問題。周囲を生かすゲームコントロールを含め、この一戦は背番号7のプレーに要注目だ。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
4-5-1
GK
武田洋平
DF
矢野貴章
オーマン
竹内彬
高橋諒
MF
イ・スンヒ
明神智和
野田隆之介
田口泰士
永井謙佑
FW
シモビッチ

鹿島アントラーズ ナビスコ杯敗退で問題点が明白に、植田ら主力守備陣の欠場も不安を増長

 ナビスコ杯第5節は湘南ベルマーレに逆転負けを喫し、グループステージ敗退が決まった。今季も全てのタイトル獲得を目指したが、あまりにも早い段階で一つのタイトル挑戦権を失ってしまった。もちろん望んだ結果ではなく受け入れがたい現実ではあるが、この名古屋戦に限っては、チーム全体が引き締まった状態で臨むことができると言えそうだ。

 中2日と準備時間は多くないが、この敗戦がチームの戦い方にもう一度、目を向ける機会になる。昌子源が明かす。「どの試合も1、2度カウンター攻撃を受けて、シュートまでいかれている。そこを何とかしなければいけない」。これまで負けても、サッカーの内容で上回っていたことなどから、先送りにされていた問題点。勝って修正、反省することが最良ではあるが、チームはこの敗戦を無駄にせず、名古屋戦に向かう。

 今節は、U-23日本代表のフランス遠征に参加している植田直通、累積警告で出場停止の西大伍ら、複数の主力選手が欠場する。残り二つのタイトル獲得を目指し、鹿島がアウェーの地で勝ち点3獲得を目指す。(totoONE編集部)

■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
伊東幸敏
ファン・ソッコ
昌子源
山本脩斗
MF
杉本太郎
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
土居聖真
金崎夢生

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