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川崎が連勝で暫定首位浮上…J1・350試合出場の大久保が2ゴールで逆転に導く

2016.05.14

PKを含む2ゴールで逆転勝利に貢献した大久保嘉人 [写真]=Getty Images

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第12節が14日に行われ、川崎フロンターレヴィッセル神戸が対戦した。

 前節、川崎は7年ぶりに日立台サッカー場で柏レイソルを倒し、2位をキープしている。攻撃陣は4試合ぶりに複数得点を奪うなど復調しつつあり、首位浦和レッズを追走する。一方、神戸は前節の名古屋グランパス戦を1-0で制し、2連勝を飾った。順位を7位に上げ、上位進出を狙っている。


 川崎はDFエドゥアルドが最終ラインに復帰し、DF登里享平が中盤の左サイドに入った。なお、FW大久保嘉人はこの試合でJ1通算350試合出場に到達した。一方、FWレアンドロを負傷で、FWペドロ・ジュニオールを体調不良で欠く神戸は、MF増山朝陽、MF前田凌佑らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 最初に決定機を迎えたのは川崎。4分、大島僚太が前線の小林悠に預けると、エリア右横でリターンを受け、中央へ折り返しのボールを送る。これを小林がダイレクトで合わせたが、ここはわずかに枠の左下へ外れた。川崎は決定機を逃す格好となった。

 続く17分、最終ラインの奈良竜樹が前線へロングフィードを送ると、エリア手前で小林がこれを受け、切り返して左足シュート。ボールは枠を捉えたが、ここはGKキム・スンギュが反応した。セカンドボールを大久保が頭でつめたが、ここはオフサイドの判定に終わった。

 その後も川崎が主導権を握る。39分、敵陣中央で中村憲剛、大久保とつなぎ、大久保が右サイドへ展開。駆け上がったエウシーニョがグラウンダーのボールを入れると、小林が右足シュートを狙ったが、ここは枠の右上に外れてしまった。

 しかし、ここで川崎にアクシデントが発生。前半アディショナルタイム2分、奈良がエリア手前左でファウルを犯し、神戸にFKが与えられる。この場面で奈良が左足を痛め、谷口彰悟との交代を強いられた。神戸はこれで得たFKを渡邉千真が直接シュート。壁の中村に当たったボールがゴール右下に決まり、アウェーの神戸が先制に成功した。直後にホイッスルが鳴り、1-0で神戸がリードしてハーフタイムを迎えた。

 川崎は相手にリードを許したが、後半も攻勢に出る。57分、右サイドのエウシーニョからヒールパスを受けた小林が、エリア内右で三原雅俊に倒されてPKを獲得。これをキッカーの大久保がゴール左下に決め、まずは同点に追いついた。追いつかれた神戸は、58分に増山を下げて小林成豪を投入した。

 続く63分、登里が前線でボールを受けて中央へ切り込むと、小林とのパス交換から浮き玉のパスを送る。ボールが相手DFの裏に抜けると、大久保がループシュートでこれを沈め、川崎が逆転に成功した。大久保はJ1通算得点数を165ゴールに伸ばした。また、今季の得点数を9に伸ばし、サンフレッチェ広島FWピーター・ウタカに並んで得点ランキングトップに浮上した。

 逆転を許した神戸は連続で交代カードを切る。63分に前田を下げて田中雄大、69分に藤田直之を下げてプロ初出場の中坂勇哉を投入した。しかし、直後に痛恨のプレーが起きる。70分に三原が2枚目のイエローカードを受けてしまい退場。神戸は10人で残りの20分を戦うこととなった。

 その後も川崎が決定機を作る。76分、敵陣で相手のパスをカットすると、中央の大久保がエリア内右でフリーの小林へラストパス。しかし、小林のシュートはキックミスになってしまい、枠を大きく外れてしまった。川崎は82分に登里を下げて中野嘉大、88分に小林を下げて田坂祐介を投入した。

 続く90分には替わって入った田坂が右サイドからクロスボールを上げ、ゴール前で受けたエウシーニョがワントラップから浮かせたシュート。リードを2点に広げて試合を決めた。このまま川崎が3-1で神戸を下して2連勝。消化試合が1試合少ないながらも、浦和を抜いて暫定首位に浮上した。一方、神戸は3試合ぶりの黒星を喫している。

 次節、川崎は敵地でアルビレックス新潟と、神戸はホームで横浜F・マリノスと対戦する。

【スコア】
川崎フロンターレ 3-1 ヴィッセル神戸

【得点者】
0-1 45+3分 渡邉千真(ヴィッセル神戸
1-1 57分 大久保嘉人(PK)(川崎フロンターレ
2-1 63分 大久保嘉人(川崎フロンターレ
3-1 90分 エウシーニョ(川崎フロンターレ

By サッカーキング編集部

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