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原博実副理事長が支援物資寄贈と現状確認のために熊本へ…避難所でFW巻らとフットサルも

2016.04.19

現状把握と支援物資の寄贈のために被災地へ足を運んだ原博実副理事長(左)。地元熊本でプレーする巻誠一郎(右)らとフットサルも行った 写真提供=Jリーグ

 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は19日、大阪・吹田スタジアムで2016年度第4回理事会を開催し、平成28年熊本地震への被害に対する支援として義援金1000万円の拠出を決めた。また、理事会後の記者会見では、スタジアムやクラブハウス、クラブ事務所などの現状把握と支援物資の寄贈のために熊本へ足を運んだ原博実副理事長が現地から電話で対応。自分の目で見た被災地の状況を説明した。

 18日に福岡経由で熊本入りした原副理事長は、現地で不足しているものをヒアリングした上で、道中で飲料水やお茶、トイレットペーパー、紙おむつや粉ミルクなどを購入してロアッソ熊本のクラブハウスへと向かった。現地では清川浩行監督やMF清武功暉らが迎え入れたが、クラブハウスは断水状態が続いている状況。余震が続いていることから自宅に戻るのが怖く、多くの選手が県外の知人を頼ったり、クラブハウスや避難所、自家用車の中で寝泊まりしているという。


 いったん筑後市(福岡)のホテルに戻った原副理事長は、翌19日に「子供たちにバウムクーヘンやワッフルを買った。おにぎりやサンドイッチなどの新鮮な食べ物も食べたがっていた」と再び熊本のクラブハウスへ。その後、スタジアム近くの宿泊施設・熊本エミナースに避難していたGK畑実、DF森川泰臣の発案で施設内のグラウンドで子供たちとフットサルを行うことになり、そこに熊本の選手が続々と合流。原副理事長も約1時間にわたって参加し、最終的にはFW巻誠一郎や清武功を含めた15選手が30人以上の子供たちと一緒にボールを蹴った。

 ギリギリまで子供たちと汗を流した原副理事長は、ジャージ姿のままオンラインでJリーグ理事会に出席。さらに福岡への移動中に電話で会見対応を実施し、「場所によって被害の程度が全然違う。すごく大変なことになっているところがある一方で、水も電気も大丈夫な地域もあります。一番不安なのは夜。今回は大きな揺れが全部夜だったので、大人も子供も夜を怖がっている様子でした」と現地の様子を伝えていた。

写真提供=Jリーグ
文=青山知雄

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