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大久保2発で通算161得点…川崎、逆転で白熱の”多摩川クラシコ“制し首位キープ

2016.04.16

2ゴールを挙げてJ1通算最多得点記録を161ゴールに更新したFW大久保嘉人 [写真]=大木雄介

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第7節が16日に行われ、FC東京川崎フロンターレが対戦した。

 リーグ戦3勝3敗で勢いに乗りきれないFC東京が、4勝2分で無敗をキープしている好調の川崎をホームに迎えての“多摩川クラシコ”。FC東京は、出場停止明けのキャプテン森重真人やU-23日本代表候補合宿に招集されたDF小川諒也が先発出場。FW前田遼一、FWネイサン・バーンズらもスタメン入りし、前節デビューしたブラジル人FWムリキはベンチスタート、MF東慶悟はメンバー外となった。一方の川崎は、MF大島僚太が発熱のため欠場。代わりにMF原川力がMF中村憲剛とボランチのコンビを組む。その他、前節にJ1通算最多得点記録の159ゴール目を記録したFW大久保嘉人や、そのゴールをアシストしたFW小林悠らがスタメン入りした。


 試合が動いたのは開始わずか4分だった。ハーフライン付近でボールを奪ったFC東京は、こぼれ球に反応したネイサン・バーンズがそのまま独走で持ち上がり、落ち着いて右足シュートをゴール左隅に沈めた。しかし、川崎も譲らない。11分、中村が前線にロングパスを供給。反応した大久保が抜け出すと、ペナルティエリア内で右足を振り抜いてゴール左隅に決めた。大久保は2試合連続ゴールで、J1通算最多得点記録を160ゴールに伸ばした。同点とした川崎だが、早くも交代カードを切る。35分に車屋紳太郎を下げて、谷口彰悟を投入した。前半はこのまま1-1で折り返す。

 後半に入って56分、先に得点を挙げたのはFC東京。56分、左サイドで獲得したFKから、小川が中央へボールを送ると、ニアサイドに飛び出した、前田が左足で合わせてゴールネットを揺らした。だが77分、再び川崎が試合を振り出しに戻す。大久保がエリア内に抜け出してキープすると、相手のファールを誘いPKを獲得。これを大久保が自らゴール中央に蹴りこんで、通算161得点目となる同点ゴールを奪った。

 78分、FC東京は前田を下げてムリキを投入し、勝ち越しを狙う。だが、勢いに乗る川崎がついに逆転に成功する。81分、エウシーニョが前線に鋭いスルーパスを供給。エリア内左で受けた小林が右足を振り抜いてゴール右隅に決めた。さらに川崎は後半アディショナル2分、中村がドリブルで持ち上がり、エリア内右からクロスを入れる。ファーサイドに上がっていたフリーのエウシーニョが、頭で叩き込んで試合を決定付ける追加点を奪った。

 だが、川崎は終了間際に大久保がひざを負傷した模様で、起き上がれないままタイムアップ。終了後に担架で運び出された。試合は川崎が4-2の逆転勝利で“多摩川クラシコ”を制し、開幕から7試合負けなしで首位キープ。FC東京はリーグ戦4敗目で、ホームでは開幕戦以来の黒星となった。

 FC東京は、20日にホームで行われるAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節で全北現代(韓国)と対戦。24日のJ1ファーストステージ第8節で、ヴァンフォーレ甲府とのアウェーゲームに臨む。川崎は20日にアウェーで行われるヤマザキナビスコカップ予選リーグ第4節で柏レイソルと対戦。24日にはJ1ファーストステージ第8節で、浦和レッズをホームに迎える。

【スコア】
FC東京 2-4 川崎フロンターレ

【得点者】
1-0 4分 ネイサン・バーンズ(FC東京
1-1 11分 大久保嘉人(川崎)
2-1 56分 前田遼一(FC東京
2-2 77分 大久保嘉人(PK)(川崎)
2-3 81分 小林悠(川崎)
2-4 90+2分 エウシーニョ(川崎)


By サッカーキング編集部

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