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【予想スタメン】個性派揃いの前線で“多攻”を見せる大宮、堅守甲府を崩せるか

2016.04.15

(写真左から)大宮の泉澤、ムルジャ、家長 [写真]=Getty Images

大宮アルディージャ 伝統のカウンターを軸に、豊富な攻撃のバリエーションを披露

 リーグ戦で3試合白星から遠ざかっていたチームは前節、渇望していた勝利を収めた。しかも敵地で初めて名古屋グランパスから挙げた勝利、今季初の逆転勝ちと、チームを勢いづけるのに十分だ。前半は耐えなければいけない展開の中、厳しいジャッジで家長昭博のファウルを取られて、PKから先制点を許してしまったが、それでも失点をこの1点にとどめ、反撃の機会をうかがった。


 昨季のJ2では、ボールを圧倒的に保持する試合が多かったが、今季のJ1ではボールを持たれる展開が少なくない。それでも守備で耐えながらワンチャンスを狙う大宮の伝統的なカウンターに加え、場面によっては昨季J2で培ったチームコンセプトの一つである「多攻」を見せている。多いのは攻める回数だけではない。決定機を逃してゴールこそなかったが、ムルジャの力強い突破力を生かしたカウンター、自分たちで作ったスペースを他の選手が利用しながら相手を崩していくパスワーク、両サイドバックの積極的な攻撃参加を生かしたサイドアタックと、攻撃のバリエーションも豊富になっている。

 リーグ戦2試合ぶりの先発出場となった泉澤仁が、人数をかけた速攻からJ1初ゴールを挙げた。J2でブレイクしたドリブラーにとっても、このゴールは大きな自信になるはずだ。前節の名古屋同様に、甲府ともすでにナビスコ杯で対戦済み。その時は相手の守備を崩せなかっただけに、チームの成長が問われる。(totoONE編集部)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
加藤順大
DF
奥井諒
菊地光将
河本裕之
和田拓也
MF
横谷繁
金澤慎
岩上祐三
泉澤仁
FW
ムルジャ
家長昭博

ヴァンフォーレ甲府 前節で今季2勝目、チーム状況は上向きも相次ぐ負傷者に不安増加

 前節は主将の山本英臣が出場停止で不在の中、後半アディショナルタイムにクリスティアーノが2ゴールを決め、今季2勝目を挙げた。対する大宮も敵地で名古屋に逆転勝ちしており、どちらもチーム状態は上向き。この両者は、2月の宮崎キャンプで練習試合(45分×4本)を実施し、先月のナビスコ杯をあわせ、今年すでに2度対戦。いずれも引き分けに終わっている。

 それでなくても、甲府の佐久間悟GM兼監督と、大宮の渋谷洋樹監督は、手の内を知り尽くした間柄。今回のゲームも、リスクマネジメントを第一にした、ロースコアの展開になることが予想される。

 宮崎での練習試合では、自由なポジションを取って攻撃のタクトを振る家長昭博に、ずいぶんと手を焼かされた。ボランチでの先発が予想される保坂一成は「どこまでついていくのかが難しい。ついていかなければ、やられてしまう。自分の感覚を信じること、それと周りとの協力が大切になる」と、警戒を強める。

 何より目下最大の敵は、相次ぐ負傷者だ。今週、盛田剛平、橋爪勇樹の離脱が発表された中、追いうちを掛けるように、木曜日の練習でニウソンが右足首を打撲。途中で控室に切り上げた。「チュカのコンディションは75%くらい。切り替えの速い日本のサッカーへの適応にも時間が必要。60分プレーできるか、できないかの段階」(佐久間GM兼監督)であるため、ニウソンの出場が難しくなった時はクリスティアーノを1トップに配置するか、過去ナビスコ杯で大宮相手に3得点と、相性の良い河本明人の起用が優先されそうだ。(渡辺功)

■甲府予想スタメン
5-4-1
GK
河田晃兵
DF
松橋優
新井涼平
山本英臣
津田琢磨
田中佑昌
MF
ビリー・セレスキー
保坂一成
稲垣祥
クリスティアーノ
FW
ニウソン

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