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川崎、鹿島との上位対決ドローで首位陥落…両者とも公式戦3試合白星なし

2016.04.02

同点弾アシストの小林悠(左から3人目)を称える川崎メンバー [写真]=Getty Images

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第5節が2日に行われ、川崎フロンターレ鹿島アントラーズが対戦した。

 川崎は前節のヴァンフォーレ甲府戦で4-0の快勝。首位をキープして代表ウィークに入った。だが、リーグ戦中断期間に行われたヤマザキナビスコカップの2試合では1分1敗。今試合は公式戦3試合ぶりの勝利を目指す。3月29日に第3子となる次女が生まれた中村憲剛は先発メンバーに入り、リーグ戦3試合連続ゴールとなる祝砲を狙う。小林悠は日本代表を負傷離脱したものの、今節には間に合いスタメンに名を連ねた。その一方で負傷した車屋紳太郎、大島僚太らが欠場。大久保嘉人はベンチスタートで、代わりに森本貴幸が2トップの一角に入った。


 対して、鹿島は前節FC東京戦で2-0の勝利を収めて、3位で中断期間を迎えた。だが、植田直通がU-23日本代表に、昌子源と金崎夢生が日本代表に招集されて不在の中、ナビスコ杯で2戦連敗。同じく公式戦3試合ぶりの白星を挙げて、嫌な流れを断ち切りたいところ。先発メンバーには、植田、昌子、金崎が復帰。柴崎岳、小笠原満男、赤崎秀平らも名を連ねた。

 この試合のファーストシュートは鹿島。5分、右サイドからのクロスに、中央の金崎が頭で合わせるが、シュートはGKチョン・ソンリョンにキャッチされた。すると27分、一瞬の隙をついた鹿島が先制に成功する。川崎DF谷口彰悟が左サイドでスローインの返しを大きくクリア。だが、キックミスでボールは自陣エリア内へ。それに反応したカイオがいち早く落下点に走り込み、右足で合わせてゴールネットを揺らした。

 ミスから先制を許した川崎だが、36分に試合を振り出しに戻す。田坂祐介がエリア内へ浮き球スルーパス。反応した小林がエリア内に抜け出し、相手GKの手前で高く蹴り上げる。GK曽ヶ端準の頭上を越したボールを、フリーのエウシーニョが頭で押し込んで同点とした。前半は1-1で折り返す。

 川崎は森谷賢太郎を下げて、エドゥアルドを投入し後半を迎える。鹿島は55分、赤崎に代えて土居聖真を投入。川崎も森本を下げて大久保をピッチに送り出した。鹿島は67分、エリア内右の金崎が中央へ鋭いクロスを供給。DFが触ったこぼれ球を土居が右足で合わせるが、GKチョン・ソンリョンに阻まれた。その直後にも、エリア内右に抜け出した金崎が中央へ折り返し、土居がワントラップから右足を振り抜くが、シュートは枠を捉えられなかった。77分には、カイオのスルーパスでエリア内左に抜け出した山本脩斗が深い位置からマイナスの折り返し。中央の土居が右足で合わせるが、これも枠の右に外れた。

 82分、鹿島は遠藤を下げて鈴木優磨を投入。川崎は武岡優斗に代えて中野嘉大を送り出し、交代枠を使い切る。鹿島も87分に小笠原を下げて永木亮太を入れ、交代枠を使い切った。鹿島は90分、左サイドの山本からのクロスに鈴木が頭で合わせるが、GKチョン・ソンリョンの好セーブに阻まれた。試合はこのまま1-1で終了。上位対決はドローで終わり、勝ち点「1」を分け合った。両チームとも公式戦3試合白星なし。川崎は、今節すでに勝利していた浦和レッズに首位を譲り、2位に転落した。

 川崎は、6日にアウェーで行われるヤマザキナビスコカップ・グループステージ第3節でアルビレックス新潟と対戦。10日にJ1第6節でサガン鳥栖をホームに迎える。鹿島は、6日のヤマザキナビスコカップ・グループステージ第3節で名古屋グランパスとアウェーで対戦。10日のJ1第6節でサンフレッチェ広島をホームに迎える。

【スコア】
川崎フロンターレ 1-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 27分 カイオ(鹿島)
1-1 36分 エウシーニョ(川崎)

By サッカーキング編集部

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