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【予想スタメン】広島、シンクロする前線3人が攻撃のカギ…佐藤は2戦連発を狙う

2016.03.11

広島の攻撃の中心を担う佐藤(左)、ウタカ(右上)、柴崎(右下)[写真]=Getty Images

サンフレッチェ広島 守備に不安を抱えるも、新記録達成のエースがチームを救う

 前節の名古屋グランパス戦でもカウンターから1失点。佐藤寿人のJ1通算最多得点によって引き分けに持ち込んだものの、勝ち点1で終わったことは広島にとっては不本意だ。6割以上のボール支配率、シュート数も17対11と圧倒。決定機の数でも上回っていたものの、スコアは1-1。もちろん、公式戦5試合連続失点中と昨季までの堅守が影を潜めているのだが、一方でチャンスを確実にする力があれば、状況は一変しているはずだ。


 重要なのは、最終局面である。名古屋戦では佐藤寿人と柴崎晃誠、ピーター・ウタカの3人が初めて先発からトリオを組んだわけだが、コンビネーションはまだ「阿吽」の域にまでは、達していない。ただ、今週の練習では、3人の間に素晴らしいアイデアのシンクロも見られ、前週の状況よりも前進している手応えがある。実際、前節の偉大な記録達成も、ウタカの美しいパスと柴崎の威力に満ちたシュート、佐藤の頭脳的なポジション取りから生まれた。3人の関係性が確立されれば、広島の武器であるサイドアタックの威力も、生きてくる。

 左太ももの故障によって欠場した森崎和幸は、未だに別メニュー。今節の出場は難しいが、名古屋戦で技術だけではなく力強さも発揮した宮原和也が穴を埋める。連戦が一段落して1週間の準備期間を得たことも、ネガティブな空気をリセットする上で効果的だ。引き分けとはいえ公式戦の連敗もストップ。エースの新記録達成でチームの雰囲気も向上中である。(紫熊倶楽部 中野和也)
 
■広島予想スタメン
3-4-2-1
GK
林卓人
DF
塩谷司
千葉和彦
佐々木翔
MF
ミキッチ
青山敏弘
宮原和也
柏好文
ピーター・ウタカ
柴崎晃誠
FW
佐藤寿人

湘南ベルマーレ 前節4ゴールを挙げた攻撃は多彩、あとは勝ち点3のみ

 アウェー戦に臨んだ前節は、川崎フロンターレとタフな攻防を演じ、互いに譲らず試合は4-4で決着した。自分たちがボールを奪った直後の相手の素早いプレッシャーとフィニッシュまで至る技術、高い得点力など、4失点の背景には川崎の得難いクオリティーがあったが、とはいえ得点して間もなく失点した展開や、前後半の終了間際にゴールを許した点など、自分たちに向けるべき反省点も少なくない。

 大量失点の一方で、4得点にはこれまでの取り組みがしかと表れていた。岡本拓也がゴール前の守備から猛然と駆け上がり仕留めた4点目をはじめ、セットプレーやショートカウンター、サイドの攻略から生まれたオウンゴールなど、さまざまな攻撃のバリエーションがゴールに結ばれた点に決定力の向上を思わせる。

 今節対戦する広島とは、0-5と大敗した昨季の最終節が記憶に新しい。同じくアウェーで戦ったナビスコ杯予選リーグ第3節や、ホームに迎えた1st第14節の対戦では、内容を伴う戦いで勝ち点1を分け合ったものだが、過去の戦績は広島に軍配が上がる。今節は果たしてどうか。

 新潟との開幕戦、前節の川崎戦と、過去2戦はベストな結果を手にしていない湘南だが、いずれも内容的には今季標榜するこれまで以上に攻撃的なスタイルを表現している。選手間のコンパクトな距離とともに連係はスムーズで、それがハイテンポな展開を実現している。今節も持ち前のスピーディーなサッカーで凌駕したい。(隈元大吾)

■湘南予想スタメン
3-4-2-1
GK
村山智彦
DF
岡本拓也
アンドレ・バイア
三竿雄斗
MF
藤田征也
菊地俊介
パウリーニョ
菊池大介
下田北斗
高山薫
FW
藤田祥史

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