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甲府GK荻、名古屋に完全移籍「クラブの過渡期に関われて貴重な経験」

2015.12.28

名古屋への完全移籍が発表されたGK荻 [写真]=Getty Images

 名古屋グランパスは28日、ヴァンフォーレ甲府からGK荻晃太を完全移籍で獲得したことを発表した。

 現在32歳の荻は、2002年にヴィッセル神戸に入団。その後期限付き移籍で大宮アルディージャFC東京を経て、2009年に甲府に加入した。Jリーグ通算234試合に出場しているが、2015明治安田生命J1リーグでの出場は11試合に留まっていた。


 完全移籍に際し荻は、クラブを通じて以下のようにコメントしている。

「初めてプロサッカーチームの試合を見たのは、メモリアルセンター長良川球技場で行われた名古屋グランパスの試合だったと記憶しています。苦労して手に入れたチケットを何日も前から額に入れて飾り、母がお弁当を作り、父の運転でスタジアムへ向かいました。青空の下、緑の絨毯のような芝生の上で躍動する赤いシャツを着たグランパスの選手の姿は今も脳裏に焼きついています。その日に僕はプロのサッカー選手になろうと決心しました。そんな思い入れのあるクラブの一員となるのは、大変感慨深いです。これからは、名古屋グランパスの一員として、あの日感銘を受けた僕のような少年を一人でも多く増やすことができれば、この上なく嬉しいです」

 また、甲府のクラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「7年前に甲府を訪れたとき、これほど素晴らしい出来事が待っているとは考えもしませんでした。嬉しい誤算というか。本来であれば応援してくれたファンの皆さん、練習場に足繁く通い、バナーを掲げ、チャントを歌ってくれたサポーター、あまり社交的とは言えない僕や僕の妻に良くしてくれた物好きな方、全ての人達の前で直接感謝の気持ちを伝えることができればいいのですが、またそれが礼儀に適ったものであることは承知していますが、サッカー選手兼コラムニストとして(誰が認定したかわからないけど)活字で伝える運びとなりました」

「青空の下で着替えたり、水のシャワーを浴びたり、あまりコンディションが良いとは言えない芝で練習したり、練習場を転々としたり(それは今でも時々あるけど)、皆さんが言うほど悪い経験ではなかったような気もします。いや、どちらかと言うと楽しかったかな(笑)。一歩ずつ階段を登って行くクラブの過渡期に、微力ながら関われたことは貴重な経験となり、素晴らしい出来事として刻まれました」

「海野会長夫妻が造るマスカットベーリーAをもう飲むことが出来ないのはとても残念ですが、今後もヴァンフォーレ甲府の発展と躍進を、併せて甲州ワインの発展と躍進も期待しています」

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