FOLLOW US

FC東京への置き土産を約束する太田宏介「元旦にカップを掲げたい」

2015.12.24

26日の天皇杯に向けてトレーニングを行う太田宏介

 FC東京は24日、小平グランドで26日に長崎県立総合運動公園陸上競技場で行われる天皇杯準々決勝のサンフレッチェ広島戦に向けての練習を行った。シーズン終了後にフィテッセ(オランダ)への移籍を発表したDF太田宏介が自身初のタイトル奪取に向けて意気込みを語った。

 ピンと張り詰めた冷たい空気を切り裂くように左足を振り抜いた。トレーニング終盤にクロス攻撃の練習が行われ、太田は高精度の左クロスを連発。「行こう! 行こう!」と声を張り上げてムードを高めていた。練習後、取材に応えると2日後に迫った一戦の展望を語った。


「我慢の時間が続くとは思うけど、一発決めて勝ちたい。挑戦者の気持ちで戦いたい」

 リーグ最終節が行われた11月22日から1カ月以上の期間を経ての一戦。今季限りで退任が決まっているマッシモ・フィッカデンティ監督も「長い期間、公式戦から遠ざかっていたので、予測できない部分がある」としながらも、「監督がいなくなることが分かっていながらも選手たちはいい練習をしてくれた。いい戦いができる確信がありますし、いい準備ができた」と自信を覗かせた。

 相手はFIFAクラブワールドカップを勝ち抜き、世界3位となった広島だ。今季の対戦成績はヤマザキナビスコカップ予選を含めて、1勝1分1敗と五分の星。太田は「個々の能力が高い。攻撃のバリエーションも多いし、リーグ最多得点ですからね」と攻撃陣を警戒しつつ、「リーグ戦とカップ戦は違う。どんな内容でも勝つ」と闘志を燃やした。

 4年間在籍したクラブで残された時間は少ない。「本当に悩んだけれど、いろんな人に相談して決めた。今の年齢(28歳)でこの話をもらえたのはやっぱりうれしかった」と移籍の苦悩を明かした。

「みなさんの応援があってこそ良いシーズンを過ごせた。(移籍を)発表した後もSNSなどで応援してくれる声が多かった。最後に恩返しをして向こう(オランダ)に行きたい」

 今年度の決勝の会場はFC東京のホームスタジアムでもある味の素スタジアム。「元旦に味の素スタジアムでカップを掲げたい」。何度も青赤のサポーターを沸かせてきた背番号「6」が愛するサポーター、クラブに最高の置き土産を約束した。


SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO