同僚に感謝するムルジャ…全ゴールに絡むも「みんなの頑張りの結果」

ムルジャ

3ゴールに絡んだ大宮FWムルジャ(左) [写真]=瀬藤尚美

 2015明治安田生命J2リーグ第41節が14日に行われ、首位の大宮アルディージャはホームで大分トリニータと対戦し、3-2で勝利を収めた。この結果、大宮は勝点を83に伸ばし、1年でのJ1昇格とJ2優勝を決めた。

 大宮は後半立ち上がりに2失点を喫したが、ムルジャが2ゴールを決めて同点とする。さらに87分、MF家長昭博の決勝点につながるPKを獲得。3ゴール全てに絡み、勝利の立役者となった。サポーターからの後押しを感じたというムルジャは「むしろ2点目を決めた時のほうが、スタンドからの空気を感じました」と話した。また、PKを獲得したシーンについては「神様ありがとう」と思ったという。

 昨年、J2に降格した瞬間については「正直覚えていない」と語ったムルジャ。「昨年ここで降格が決まってしまったわけで、みんな全体で泣いて悲しんだ」ことを振り返り、ほぼ1年後のこの日、ホームのNACK5スタジアムで昇格を決められたことには、「喜びの感情がずっとずっと大きいです」と喜びを表した。

 この日の2ゴールで得点ランキングトップのジュビロ磐田FWジェイ(20ゴール)に1点差に迫った。しかし、ムルジャは「決めたらうれしいですけど、自分がゴールを決めるということはみんなのおかげ。例えば、(リオネル)メッシや(クリスティアーノ)ロナウドだったら自分の力だけで決めるゴールも多いかもしれないけど、それでも彼らにはチームメイトがいる。前の選手が点を取るというのは周りの選手の助けがあって初めてゴールは生まれるもの」とあくまでチームメイトの助けがあってゴールを量産できていると強調した。

 続けて「(自分のゴールは)チームみんなの頑張りの結果として、最終的に決めているだけ。得点もそうですし、今日の結果もチームみんなで到達した結果ですから、優勝、昇格についてもチームメイトみんなに感謝しています。(得点王については)目標はみんなで、J2で優勝してJ1に戻ることで、今日それを達成したので十分満足です」と同僚への感謝を語った。

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