2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第15節の残り1試合が25日に行われ、ベガルタ仙台とガンバ大阪が対戦した。
仙台は、24日に行われた試合で松本山雅FCが敗れたことでJ1残留が決定。この試合はホーム最終戦となるため、勝利で締めくくりたいところだ。対するG大阪はチャンピオンシップ進出となる年間3位浮上に向けて、またAFCチャンピオンズリーグで決勝進出を逃した悔しさを晴らすためにも、白星がほしい。前節終了時に勝ち点差2となっていた3位のFC東京が前日に敗れたため、この試合に勝てば順位が入れ替わる。先発に名を連ねたG大阪のGK東口順昭がJ1通算150試合、DF藤春廣輝が同100試合出場を達成している。
開始5分、G大阪は中央でボールを持った倉田秋がドリブルでエリア内右に侵入し右足でシュートを放ったが、わずかにゴール左に外れた。対する仙台も15分、前線で細かくパスを繋ぎ、最後は梁勇基がエリア外から右足で狙ったが、シュートは左ポストを叩き、得点には至らない。
試合が動いたのは21分。前線で浮き球のパスを受けたG大阪のパトリックがヘディングで宇佐美貴史に預けると、宇佐美はヒールでリターンパスを送る。これを受けたパトリックがゴール正面から右足で低い弾道のミドルシュートを叩き込んだ。しかしホームの仙台もセットプレーから試合を振り出しに戻す。34分、梁勇基が蹴った右CKにハモン・ロペスが頭で合わせ、同点ゴールを奪った。
追いつかれたG大阪だったが失点直後の36分、高く上がったルーズボールを阿部浩之がヘディングで前線の倉田に送ると、このパスでうまくディフェンスラインの裏を取った倉田が右足でシュート。これがゴール右隅に決まり、すぐさま勝ち越しに成功した。試合はこのままG大阪のリードで前半を折り返す。
後半に入って62分、G大阪が大きな追加点を奪う。宇佐美とパトリックのコンビで左サイドを崩すと、宇佐美がエリア内左からマイナスのクロスを供給。このボールはDFにカットされたが、こぼれ球を拾った倉田が左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
G大阪は81分、倉田、遠藤保仁と繋いで最後はゴール前でフリーとなった宇佐美にラストパスが渡る。宇佐美はこのパスに右足インサイドで丁寧に合わせたが、シュートはクロスバーをかすめて枠の上に外れてしまった。試合はこのまま3-1で終了。仙台はホーム最終戦を勝利で飾ることはできず、一方勝ったG大阪は年間順位でFC東京を抜き、チャンピオンシップ進出となる3位に浮上した。
次節は11月7日に行われ、仙台は敵地でサガン鳥栖と、G大阪はホームでサンフレッチェ広島と対戦する。
【得点者】
0-1 21分 パトリック(ガンバ大阪)
1-1 34分 ハモン・ロペス(ベガルタ仙台)
1-2 36分 倉田秋(ガンバ大阪)
1-3 62分 倉田秋(ガンバ大阪)
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