広島に勝利し喜ぶFC東京メンバー [写真]=三浦彩乃
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第13節が3日に行われ、サンフレッチェ広島とFC東京が対戦した。
J1も残り5試合。年間順位で2位につける広島が、同3位のFC東京をホームのエディオンスタジアム広島に迎えての上位対決となった。ここ5試合無敗の広島は、年間順位1位の浦和レッズが今節すでにサガン鳥栖と引き分けに終わたったため、勝利で首位奪還を狙う。対してFC東京は、広島との年間順位の勝ち点差が6。チャンピオンシップ出場のため勝ち点3を奪いたいところ。
広島は佐藤寿人が先発出場で、ホームの観衆を前に、1ゴールと迫っている中山雅史のJ1通算最多得点記録(157ゴール)達成に期待がかかる。また、ドリブラーの柏好文が練習中に左ひざのじん帯損傷で離脱し、代わりに清水航平が左サイドに入った。FC東京は、2度目の累積警告で2試合の出場停止処分を受けていた高橋秀人が3試合ぶりに出場。なお、1日に発表された日本代表からは、広島DF塩谷司とFC東京DF森重真人が先発出場している。
最初の決定機はホームの広島。10分、左CKから、マイナス方向にボールを送る。ペナルティエリア前中央でフリーの清水がダイレクトボレーを放つと、枠を捉えるが、ゴール前のDFにブロックされた。一方のFC東京は18分、エリア手前中央でこぼれ球に反応した河野広貴が左足でミドルシュートを放つが、GK林卓人にセーブされた。
広島はミスが多く、なかなか攻撃の形を作れない。FC東京は25分、東慶悟がワンタッチでエリア内左に侵入し横パスを選択。中央で受けた橋本拳人がターンから右足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の左に外れた。さらに31分には、東がエリア手前中央からミドルシュートを放つが、林にキャッチされた。
徐々にペースを掴んだ広島は35分、青山敏弘からのパスをエリア手前中央で受けた佐藤が、反転しミドルシュートを放つが、GKブラダ・アブラモフにキャッチされた。37分には、右サイドのミキッチからのマイナスの折り返しを、柴崎晃誠が右足で合わせるが、枠を捉えれなかった。前半はこのままスコアレスで折り返す。
後半最初のチャンスはFC東京。47分、左サイドの米本拓司からのクロスに、中央の橋本がヘディングで合わせるが、シュートは左ポストに弾き返された。広島は54分、左サイドの森崎和幸からのクロスに、中央のドウグラスがヘディングで叩き込むが、シュートは枠の左に外れた。
広島は62分、佐藤を下げて浅野拓磨をピッチに投入。佐藤の記録達成はまたもお預けとなった。FC東京は70分に先制に成功。エリア内中央の橋本が前田遼一の落としから、ダイレクトでシュートを放つと、ゴール前の河野のひざに当たり、コースが代わって枠の左隅に吸い込まれた。
追いつきたい広島は78分、青山がエリア手前から強烈なミドルシュートを放つが、わずかに枠の左に逸れる。続けて猛攻を仕掛ける広島は83分、右サイドの塩谷からのクロスに、中央の浅野が頭で合わせるが、枠の右に外れた。84分、右サイドの山岸智のクロスに中央のドウグラスがヘディングシュート。アブラモフに弾き返されたところに、詰めていた清水が押し込むが、ドウグラスのところでファールがあったとしてゴールは幻となった。
試合はこのままタイムアップを迎え、広島がFC東京の堅守を崩せず、0-1で敗戦。広島は6試合ぶりの黒星で首位浮上のチャンスを逃した。一方のFC東京は2連勝で、広島との勝ち点差を3(年間順位)に縮めた。
By サッカーキング編集部
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