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大久保、PK失敗にもあっさり「運だから」…チームは連勝で5位浮上

2015.06.21

松本戦にフル出場した大久保嘉人(左)[写真]=Getty Images

 2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第16節が20日に行われ、川崎フロンターレ松本山雅FCと対戦した。この試合で、常に得点への執着心を示す大久保嘉人が決定的なチャンスを逃した。

 序盤から主導権を握る川崎は、引いた松本に対して、鋭い縦パスを入れるだけではなく、サイドからクロスを入れたり、ミドルシュートを放ったりと、相手を揺さぶりながら攻め立てる。すると前半終了間際の45分、ペナルティエリア内右に抜け出した船山貴之が折り返しのクロスを上げると、走り込んだレナトがヘディングで押し込んだ。


 後半、立ち上がり10分は松本に押される川崎だったが、63分に車屋紳太郎のクロスが田中隼磨のハンドを誘いPKを獲得。追加点のチャンスにキッカーを名乗り出た大久保嘉人のシュートは、村山智彦にキャッチされる。PKを外した大久保は、両手で顔を覆い、悔しそうな素振りを見せていたが、試合後は「別に大したことないです。PKなんて運だから」とあっさり語った。

 決めていれば得点ランキングで単独首位に抜け出していた大久保。しかし、転がしたシュートが完全に読まれていた。「コロコロしか蹴ったことないんで。『動くな』ってみんな言っていましたし、分析されているんでしょうね。最後の最後では動くかなと思ったんですけど、蹴るタイミングで相手も動いたので。つい動いたほうに蹴ってしましました」と振り返った。

 チームは、エースのPKが失敗に終わった2分後、右CKのこぼれ球をエウシーニョが右足シュートでネットに突き刺した。リードを2点に広げた川崎が5試合ぶりの完封勝利。今季2度目の連勝を収め、順位を5位に上げた。ファーストステージ優勝は浦和レッズに奪われたが、大久保は「ファーストステージは上手くいかない期間があったので、(セカンドステージに向けては)良い準備をして、そういう部分を減らしていきたい」と意気込んだ。第5節の対戦時は1-1で引き分けているだけに「多分、浦和のほうが僕らと戦うのは嫌だと思う。だから、次は勝てるようにやるだけです」と自信に満ちた表情で、打倒浦和を誓った。

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